谷裂*鍛錬(3) ページ14
………やばい。
やばいやばいやばい
本当に勢いで、無意識に口にしてしまった。
少し意地悪したかったのは確かだ。だが告白まではするつもりはなかった。
つい、谷裂が、どこかに行きそうだったから。
急展開にも程がある。
「貴様……そんな冗談を言う奴ではなかろう。」
そう言って谷裂は私の隣に座った。
「ほ、本当だよ………私人前でタンクトップ姿になんてならないし……」
「俺の事が好きなやつなんていないだろう」
「…ここにいるもん」
私は彼のゴツゴツの手に自分の手を重ねる
「そうじゃなきゃ貴重な三連休を2日連続鍛錬に使わない」
「…っ」
また顔を真っ赤にする谷裂
「谷裂は、私のことが嫌い?」
……本当に、自分らしくない。こんなことを聞くなんて。
「…も…」
「え?」
「俺も…赫坂のことはそういう目で見ている。だが、俺は他の奴とは違う。佐疫みたく他人のことを気が使えるわけでもなく、平腹や田噛みたく、自分のことをさらけ出せるわけでもない。
……ずっと、お前のことは見ていたが、いつも他の奴と話している方が楽しんでいるように見えたから、赫坂には隠そうとしていた」
………またしても、急展開。
てかめちゃくちゃ可愛いな
「…じゃあ」
「だが両思いなら、もう関係ないな、もうお前の前では隠さない」
谷裂は私のことをお姫様だっこする
「!?!!?」
「さっき襲わないのかと問いかけられたな。貴様さえいいのなら、このまま風呂に行くが?」
ニヤッとする谷裂
ある意味、別の『鍛錬』といったところか
「……お、お手柔らかに。」
よく、少女漫画であるような告白を期待してたが、彼はちゃんと男だということを今実感させられた。
「てか好きなのは伝わったけど、好きだと言われてないんですけど」
そう言うと
「……後で嫌という程言ってやる」
前言撤回。
可愛くはなかったです。
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この物語本当に意味わからんやつ多いかもしれません……急展開過ぎてすみません。(作者)
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作者名:ある人 | 作成日時:2021年1月15日 0時