検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:3,608 hit

谷裂*鍛錬(3) ページ14

………やばい。
やばいやばいやばい

本当に勢いで、無意識に口にしてしまった。
少し意地悪したかったのは確かだ。だが告白まではするつもりはなかった。
つい、谷裂が、どこかに行きそうだったから。

急展開にも程がある。


「貴様……そんな冗談を言う奴ではなかろう。」

そう言って谷裂は私の隣に座った。

「ほ、本当だよ………私人前でタンクトップ姿になんてならないし……」
「俺の事が好きなやつなんていないだろう」
「…ここにいるもん」

私は彼のゴツゴツの手に自分の手を重ねる

「そうじゃなきゃ貴重な三連休を2日連続鍛錬に使わない」
「…っ」

また顔を真っ赤にする谷裂


「谷裂は、私のことが嫌い?」


……本当に、自分らしくない。こんなことを聞くなんて。


「…も…」

「え?」


「俺も…赫坂のことはそういう目で見ている。だが、俺は他の奴とは違う。佐疫みたく他人のことを気が使えるわけでもなく、平腹や田噛みたく、自分のことをさらけ出せるわけでもない。
……ずっと、お前のことは見ていたが、いつも他の奴と話している方が楽しんでいるように見えたから、赫坂には隠そうとしていた」



………またしても、急展開。


てかめちゃくちゃ可愛いな


「…じゃあ」

「だが両思いなら、もう関係ないな、もうお前の前では隠さない」


谷裂は私のことをお姫様だっこする


「!?!!?」

「さっき襲わないのかと問いかけられたな。貴様さえいいのなら、このまま風呂に行くが?」


ニヤッとする谷裂
ある意味、別の『鍛錬』といったところか



「……お、お手柔らかに。」


よく、少女漫画であるような告白を期待してたが、彼はちゃんと男だということを今実感させられた。


「てか好きなのは伝わったけど、好きだと言われてないんですけど」

そう言うと

「……後で嫌という程言ってやる」


前言撤回。

可愛くはなかったです。



_____


この物語本当に意味わからんやつ多いかもしれません……急展開過ぎてすみません。(作者)

田噛*ハンモック(1)→←谷裂*鍛錬(2)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:獄都事変 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ある人 | 作成日時:2021年1月15日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。