黒尾さんと可愛い方の及川さん♡

47*禊を落とす ページ48

｢って言う話し合いが合って、春休みも忙しかったりでやっと遊びに来れました｣

｢及川が海外ね。凄い奴だと想っていたけど、決断する辺り本当に凄いよ。その監督に心酔してるんだろうな｣

夢の国シーにてミッキの耳のついたハットを被る海君と、うさ耳ヘアバンドをしてる私はポップコーンの列に並んでいます。

春休み最後の最後に徹たち４人と夢の国with音駒の3人と満喫中。混んでないといいねは夢のまた夢で混み混みである。他の皆はアトラクションの順番待ちしてくれてたり。

｢Aは教員になりたいんだよね？大学は宮城？｣

｢…すっごい悩んでる。寂しそうなお母ちゃん見てると宮城に居ようかなとか、東京に来ててっちゃんの近くに居たいとか。勿論海君達ともいつでも会えるのはいいなぁって思ってるよ！｣

仏様の様な慈愛に満ちた笑み、やめてください！なんか恥ずかしくなって、顔をパタパタと仰いだ。
私の今までの恋愛遍歴を話しても、呆れるでも軽蔑するでも無く微笑まれるから勝てない。

｢黒尾は兎も角として、Aがまともな思考になってくれて嬉しいよ｣

｢…やっぱりまともじゃないって思ってたんだよね！｣

ほーら、また微笑んでる。
罵ってくれたほうが助かる！海君つよい…

｢花巻とか松川からもAの性格聞いてたから。俺としてはもっと自分を大切にしたら良いのになぁしか言えないよ｣

｢仰るとおりです。｣

ポップコーンは朝に買ったバケットに入れてもらい、待ってるであろう皆の元に戻った。

海君と言う禊を受けた私を察したのかまっつんは「うんうん」と肩を叩くから何も言えない。
まっつんには心配掛けてたし｢あの男は無いんじゃない？｣｢自分の気持に嘘ついてない？｣とか然りげ無く言われてきた。
その度に｢まっつんは私のお父ちゃんですか！｣なんて言い返してきた。言い返したあとは怒るでも呆れるでも無く｢Aが傷付かないなら、俺は何も言わないよ｣って優しい顔すんの!!
だからまっつんには頭が上がらない。
夢の国特有のサングラス、すっごい似合ってるね！！


｢A、俺にもポップコーンちょうだい｣

手招きする某詐欺師キツネのヘアバンドをするてっちゃん。
私の新米警官ウサちゃんと合わせて付けてもらったら、徹にチプデやるんじゃないの?!とがっかりされた。

｢俺も食べるー｣｢俺にもちょうだい｣

何故かマッキー&徹に今日は邪魔…妨害されてあまりてっちゃんと一緒に居られません。

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