44*自分の行動を顧みる冬 ページ45
冬休みを終えて、２年主体の部活も良い流れが出来ている。次は春前の県民大会が控えてる為練習も頑張らないと。
まだ時間の猶予はあり、決めかけていた進路はもう一度考え直していた。
進路相談室で担当の先生に東京の進学も視野に入れている旨を伝え、大学の資料を貰ったりパソコンを借り調べたり。
宮城でも私の希望は叶えられる。
東京に進学となると、両親に金銭面で余計に迷惑も掛けてしまう…
*
呼び出して会えた1個上の彼氏は受験勉強を頑張っているらしく、それは素直に応援してて
｢私好きな人居るから別れてほしい。ごめんなさい。｣
｢え？浮気してたってこと？｣
｢…浮気って言うか、先輩と付き合う前からその人の事が好きで、冬休みに改めて好きって思っちゃったから。｣
｢ふざけてんの…？｣
てっちゃんが好き。
これまでしてきた不誠実な恋愛は良くない。
居ないと寂しいから誰とでも付き合うのも良くない。
今更かもしれないけど。
肩を押されて、ぐらついて、すぐ暴力にものを言わせる人は嫌で。私が下出に出て謝ってあげてるのに、とカチンと来ちゃった訳で。
｢最初から1ミリも好きじゃないってわかんないかな…
告ってくれたから付き合ってあげたのに、彼氏面やめてよ。｣
｢顔と身体しか取り柄ねぇくせに、クソ女！｣
振り上げられる手に目をぎゅっと瞑るも｢何してんだ！！｣と強い声と、吹き込んだ風に目を開いた。
｢コイツはクソ野郎かもしんねぇけど、女に手ぇ出す奴は最低カス野郎なんだよ！｣
｢い、岩ちゃん…！バット！バット下ろして！死人が出る!!
アンタもさっさと逃げて、死ぬよ！？｣
何故か野球バット片手に、冬なのにYシャツ腕まくりが逞しい岩ちゃんが居て、焦り裾を引っ張っている。
ビビった顔で先輩は逃げていくから、胸を撫で下ろした。
｢バッドで殴る訳ねぇよ｣
｢わかってるけど〜｣
｢なんもされてねぇな？｣
怪我を探してるのか上から下まで見られるから笑ってしまう。岩ちゃんは心配性なのだ。
今も友達と野球してたら、私が先輩と裏に行くのが見えたらしく万が一に備えて来てくれていたとか。
｢うん、助けてくれてありがと。
…もうだいじょぶ。好きじゃない人と付き合うのもやめる。｣
｢黒尾と付き合ったのか？｣
｢…なんで、てっちゃんが出てきたの?!｣
岩ちゃんは鈍感だし、恋愛とか興味なさそうなのに…
考えがバレたのか睨んでくる。岩ちゃんは私の事女の子扱いあんまりしてくれない〜！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです！映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (
レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています！！ (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モカ
| 作成日時：2024年2月28日 10時
