42*私の決意なんてペラペラのペ ページ43
Aside
意地の悪い事をしている自覚しか無い。
私の性格が良くないのは、私が1番知ってる。
…誤解しないでほしい。
一緒に居たいのは本当なの。
捲った布団に招くも、やっぱり悩んだ顔して、頭を掻いてから、真っ直ぐに見つめる瞳にドキドキ…じゃないゾクゾクした。
いつものからかう様な目じゃない。試合中みたいな目。
側に来て身体を倒すから、その首に腕を回して布団に迎え入れる。
覆い被さるように、大きな身体が私の上に居て、頬を撫でる大きな手とか、ちょびっと緊張してる様な表情とか。
頬から口に移る指が唇の輪郭をなぞって。
近付く距離は吐息が分かる程。
一瞬だけ触れた唇と、そのまま私の顔の横、枕に顔を伏せて「はぁぁ…」なんて溜息混じりの声を出すから解せない。
「てっちゃん?」
「…ごめん。
Aに触って興奮してんのと、決意とか罪悪感とかせめぎ合ってて、カッコわりぃ…」
そのまま横にコロンと寝転がり、ぎゅっと抱きしめられている。
「決意とか罪悪感…?」
「付き合ってない子に手ぇ出すとか良くないし、体目当てみたいでAに失礼だろ」
やっぱり優しくて紳士。
私は一緒にいたい、でもまだ付き合う決断は出来ない。でもでも一緒にいたい。されるならキスしたい、くっついてたい。
同じ部屋に来たのも、手を出されるなら出されても良い。って受け身で最高に狡い事を考えた上でここにいる。
大切にされてる。とか思って胸がキュンキュンと苦しい。
「…やりたくないって事?」
「それは断じて無い。順番とか色々かっ飛ばせばやりたいです。はい、ボクも男なんで」
「変な事聞いてごめんね。ありがと、何か、凄い嬉しくて嬉しい…
私がクソ野郎だからてっちゃんとなら良いかなぁとか思って今夜ここに来てたので、処女のくせに何様だよって反省してます。
よし、寝よう。寝る時、自分のベッド戻っても良いしここで寝てくれても良いです。」
時計が23時を回っている。いつもなら寝てる時間。眠いのも事実。
徹にも眠いと訳分かんない事言いだすとか言われるからきっと今がそれだ。
恥ずかしくなって掛け布団で顔を隠して、目を閉じた。
てっちゃんが布団を出る気配も無く、また、聞こえた溜息混じりの声に布団を目元まで下ろしてみた。
「…誰とも無いってこと?」
「そだよ」
好きでもない男と付き合ったりは出来るけど、好きでもない男に触らせたくないし、簡単に許したくない。
リスクとか負うのは女だし。
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです!映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています!! (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2024年2月28日 10時