04*煽る煽る ページ5
翌日、自分の部活が終わり男子バレー部に顔を出せば後輩対後輩の練習試合が行われており徹も黒尾君達音駒の面々がＢコートに立っていた。
昨日より明らかに仲良くなってる様子が感じ取れ、使い終わったタオルを回収しながら羨ましいなぁと眺めている。
タオルを干し終え、ジャグを洗い戻る頃には練習は終わっており今日は全然見れなかったなあとしょんぼりだ。
｢Aちゃんありがとね。部室まで運ぶの手伝うよ。
それでさ、良かったら連絡先教えてくんない？｣
見上げた顔は青城の先輩で、手伝う対価に連絡先を教えろと言う。正直な話、バレー部とは色恋沙汰を起こしたくない。
後々徹の迷惑になるかもしれない…
｢中身空っぽで軽いので１人で運べますよ？携帯も今持ってないのでごめんなさい〜｣
｢なら一緒に取りに行こっか｣
｢行こっかって。えーっと…実は｢Aちゃん！俺手伝うけど？あれ？先輩とお取り込み中でしたか？片付けなら１年の俺が手伝うんで｣…黒尾君！｣
割り込むようにそばに来て、抱えていたジャグは黒尾君の腕に収まる。驚く私と、何だか煽るようなニヤニヤとした笑みを携えた彼は先輩を見つめている。
背が高いなぁとは思っていたけど、先輩よりも高い彼はこちらをチラッと見たあと
｢連絡先渡したくないの見て分かりません？
自分の事だけでいっぱいいっぱいですか？｣
｢はぁ？他所の奴が出しゃばってくんな！｣
見る見る赤くなる顔の先輩は｢どしたー？｣と近付いてくる徹達に舌打ちをして体育館から出て行っちゃった。
｢Aいつからいたの？小さくて気づかなかったけど。
なに？今の先輩に絡まれてたの？｣
ジトッとした目で見てくる徹に頷き、どこか満足気な黒尾君にハッとした。
｢助けてもらったのはありがとうだけど、先輩相手に…｣
｢まぁ〜俺等今日で帰るから言ったところでどーって事ないよ？｣
これは彼の特有なのか口角を上げてニッと笑う顔に、岩ちゃんとは違った意味で強い人だ。
そのままジャグの片付けを手伝ってもらい忘れる所だったもの、ポケットに入れたままの自分の連絡先を手渡した。
｢これ、連絡先だから追加してくれると嬉しい。
暇な時連絡ちょうだいね｣
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです！映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (
レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています！！ (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2024年2月28日 10時
