39*伝えたい想いは溢れてるけど ページ40
他の子と話す姿が嫌で飛び付いたけど、なんか嬉しそうでそれはそれで嫌かも…
手を繋がれて、再び客席に戻るもさっきの場所は他の人が座ってた！
｢席ごめんね｣
｢他にもあるから大丈夫。ほら、あっち座ろうぜ。｣
そう言い背中を押され座り、手渡された温かいミルクティーを両手で包む。
この人はいつでも私に優しい。誰に対しても親切で面倒見も良いから利他的だ…と少し心配になると時もあるが…
｢てっちゃんは優しいね。｣
｢急にどうしたよ？｣
｢んー…優しいからモテるんだろうなぁって。｣
｢Aチャン程では無いですよ？｣
｢私なんて所詮見た目だけだもん。可愛いから彼女にしたい、周りに見せびらかしたいとか、そんなモテ方。｣
開けようとしても固くて開かないペットボトルはひょいと取られ、軽々と開けてから、また私の手に戻ってきた。
それに口を付け、広がる甘みを共有したく｢一口飲む？｣と渡せば、受け取ってくれる。
｢見た目で人を判断するのは良くないって言うけど、初対面で向き合ったらその顔は第一印象が好感度マックスだからなぁ。嫌がられそうだけど、俺だって初めて会って顔見てお近付きなりたいって想っちゃったし｣
｢好感度マックス…｣
｢そう。話して仲良くなって、少し抜けてるし、方向音痴だし、ワガママで自意識過剰で、頑固で面倒臭い所含めて俺はAって人間が好きだな。｣
褒められてるのか…悪口言われてるのか分からないけど、好きって言われて嬉しいと思う。
この人となら…
｢私もてっちゃんの優しくて甘くて、自分より他人優先にしたり、頼んでないのに魚の骨取ってくれる所も、人をからかう時の活き活きしてるとこも好きだよ。｣
｢……｣
｢うん。てっちゃんと友達になれてよかった。｣
コートでは選手達が試合前のアップをしており、全国に来る選手だからサーブの威力もすごい。徹のがすごいけど。
｢あ、そう言えばてっちゃんは進路どうするの？｣
｢…え、なに？進路？
一応進学希望だな。Aは？東京で進学してくれたら俺はすげぇ嬉しい。｣
｢東京…駅が迷路過ぎてこわい…
色々考えてるけど、やりたい事って宮城でも叶うんだよね。｣
春には高校３年生。
自分のゆく先を、目指すべき道を自分で決めなきゃいけない。
徹もバレーの強い大学に進学かなぁと言っていた。
もし徹が東京にバレーの為に進学したら一緒に暮らせれば楽しいかな？
憧れの監督のチームに行ったりもあるのかな？
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです！映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (
レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています！！ (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2024年2月28日 10時
