03*約束しましょう ページ4
「へぇ、小学生からずっとバレーしてたんだ。
岩泉君は幼馴染か〜」
「そうなの。暇さえあれば庭で徹とパスしたり。
岩ちゃんとも小さい頃からほぼ毎日遊んでたね」
疲れた私に合わせて体育館の壁に背を預けて黒尾君と話をしていた。
初対面だけど、つい色々話しちゃうのはきっと彼が聞き上手だからだろう。
「俺にも幼馴染居て、よくバレーしてたけど岩泉君ほどアクティブに外で遊んだりはしないなぁ」
幼馴染君のことを話す横顔がどこか楽しそうで本当に仲良しなんだなぁと伺える。どこの世界でも幼馴染はいいよね!私も岩ちゃん大好き。女の子扱いはほぼしてくれないけど。
「明日には東京帰っちゃうんでしょ?
私も東京行って遊びたいなぁ。」
「…ならさ、遊びにおいでよ。案内してあげるし、幼馴染にも会ってよ?」
「ホント?行きたい、会いたい〜!」
15歳の都会への憧れに、私はキラッキラの笑顔だったと思う。釣られて笑う黒尾君に結構な勢いで心許してる。
新しく出来た都会の友達は何だか大人っぽく感じたのかもしれない。
「じゃあ連絡先交換しようよ?」
「良いよ!今携帯無いからあとで書いて渡すね」
「っしゃ、待ってる。
本当はさ、連絡先聞くの緊張してたから素直に嬉しいわ」
「…!!」
胸が高鳴ったのは一瞬で、駆け寄ってくる足音が私と黒尾君の間に割り込み「家のAになにか御用ですか?!」なんて徹が来た。…散々バレーして私の事放置してたくせにー。
「俺も一緒に東京行くからね!
そんでもって俺だって黒尾君と連絡先交換するから!」
「なにー?徹…ヤキモチ?」
「ヤキモチじゃねぇし!お前ちゃらんぽらんの方向音痴だから1人で行かせられる訳無いだけですぅ」
方向音痴バラさなくていいじゃん!と頬を膨らまし徹の背中をポコっと叩くも、黒尾君はなんか笑ってるし。恥ずかしいな。
「二人並ぶと本当に美男美女の姉弟だなー
俺も及川君とも連絡先交換したいし、遊びたいから東京にも来てほしいな」
「え…黒尾君良い人じゃん…」
「そうなの。黒尾君良い人なの。」
私達チョロい姉弟があっという間に黒尾君に心を掴まれたのは言うまでも無い。
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです!映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています!! (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2024年2月28日 10時