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29*応援したい気持ち ページ30

松川一静side

クリスマスだって言うのに男同士で集まるのは誰も彼女が居ないから仕方ない。
及川の最寄り駅に着くとぷんすか膨れる可愛い格好したAと微妙な顔で笑ってる花巻がいた。

「仙台駅方面混むと思うから気をつけてね」
「ん、ありがと。まっつん」


「それで、花巻はAになにしたの?
折角デートで可愛くしてるのにプリプリしてたよ?」

「あわよくば付き合えたらと告ったらフラれて、ついでに黒尾を推してたわ」


宇宙猫の気分になりつつも、少し意味がわからないけど常に彼女欲しい言ってたから告白くらいありか。と納得する事にした。

「あの顔だろ?男なら少しくらい夢見ちゃうよね?!」


Aは確かに可愛い。天真爛漫で誰にでも愛想良くニコニコしてる子。
夏が明けてからは男を引返取っ替えしてた時期もあった。
可愛いって言われるのが嬉しいとか言ってたな…
今も彼氏はいるけどクリスマスだからとりあえず付き合ったとかも有り得そう。

「可愛いけど、俺は落ち着いた子がタイプ。
告白したのに黒尾プレゼンしたのはやっぱり気持ちきいてたから?花巻は優しいね。」

「…そんなんじゃないですー。」


[クロちんが来るって]
冬休み前に及川が言ってて、遊ぶ約束をした。 野郎でパーティだ、なんてはしゃいでた。

いざ来てみれば

「勿論親しくなった友達に会いに来たんですよ」

「本音は?」

「…あー、皆と遊びたかったのもあるけどさ、本音はAにまた会いたかったんだわ。
夏に会って、気持ちが加速したっつーか。」

少し顔を赤くして言う黒尾に俺は好感を持っていた。何よりAも懐いてるし似合うな、と。

「…クロちんが好きなのは聞いてたけど…Aに遠距離は無理だと思う。性格的にも物理的にも…」

岩泉も「無理だろうな」と頷くし、寂しがり屋の恋多き女には俺も難しいとは感じつつ黒尾が口を開くのを待った。


「それは俺も完全同意。今付き合ったら会えなくてフラレる気しか無いんだわ。
だからって気持ちが無くなる訳では無いんで、少しでも自分の存在をアピールしつつ、地道に距離詰めていきますよ。」


そう言って照れたように笑って見せるから俺は応援したくなった。



及川家に着くと筋トレしてる岩泉と寝起きの2人が出迎えてくれる。

家族共有のホワイトボードに丸い字で[パルコで10時からの映画見てくる!夕飯はいらない、かも!]と。


「かまってサンタからの置き手紙だな」

誰かが言った声に黒尾は小さく笑っていた。

30*優しい彼と比べてしまうんだ…→←28*マッキーのプレゼン



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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです!映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇‍♀️陰ながら応援しています!! (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2024年2月28日 10時

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