27*おやすみサンタさん ページ28
想い出、とか言われたからじゃない。
友達として大好きなのは事実だから、クリスマスイブの夜はケーキを食べて泊まる岩ちゃんとてっちゃんと共に徹の部屋で夜が更けってもおしゃべりしてた。
夜ぴかりな徹はまだまだ元気でそれはてっちゃんも。
岩ちゃんに至っては食べて笑って、もうお眠りになった。
「眠いけど、まだてっちゃんと話してたい〜
やっくんの学食の話好きすぎる」
私も眠い自覚があり部屋から持参した毛布に包まり、徹にもたれ掛かっている。
今回来れなかったのが惜しい、やっくん。海君にも会いたいな。
「Aの手ポカポカ。もう部屋帰りなよ」
「やーだー。私戻ったらてっちゃん寂しがるよ?ね?」
「眠くて駄々っ子なA見れるのは面白いから居てくれると俺は嬉しいけどね。眠いなら俺の布団で一緒に寝る?」
「ちょっ!クロちん!ここ俺の部屋、ほんとにやめて。」
ガタッと動く徹に身体がずり落ちてしまい、見上げるもてっちゃんに怒ってる。
徹はシスコンだから私が他の男の子とくっつくのは嫌なのかもしれない…いい加減姉離れしてくれたら良いのに…。
「てっちゃんと寝てもいいよ」
もぞもぞと毛布をかぶったまま彼の隣に横になるも、二人共黙ってしまうからそのまま目を瞑る。
お日様の匂いのするふかふかのお客様布団が気持ちいい。
「A!流石にクロちん可哀相だから戻ってきな」
「…」
「だいじょぶ、てっちゃんは紳士ってお母ちゃんも言ってたから。お母ちゃんの名に賭けててっちゃんは私に手を出せない」
*
「お母ちゃんの名に賭けて、俺の部屋でやめてね?岩ちゃんもそこにいるからね?」
訳わからない事を言い始めたと思えば寝落ちたAと、手の置き場に困って珍しく慌てるクロちん。
俺としては部屋に帰れって思うけど、多分今日は大丈夫だ。とクロちんの布団と自分の布団をくっつけAを挟むように横になった。
「はぁ…ほんと、俺はAに敵わない…
余裕見せた所で軽々飛び越えてくる。人の気も知らないで…可愛過ぎる顔で寝るとか生殺しも良い所なんですけど?」
「Aも満更ではないと思うよ。クロちんの事は大好きーっていっつも言ってるから。」
横になり、自分の羽布団をAにも掛けてくれるクロちんの若干緊張した顔と弟ながら複雑な気持ち。
Aの性格悪いから自分を好きな男を弄んでる節はあると思う。思うけど俺がいる空間でやめろって話。
「すっげぇ良い匂いする。寝れる気がしないんだけど」
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです!映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています!! (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2024年2月28日 10時