26*クリスマスイブの日 ページ27
彼女と別れていたこと
別れた原因になっていたこと
私のことが気になると言ってくれたこと
嬉しくない訳が無い。
訳が無いけど…東京の人…
新幹線で2時間、夜行バスで6時間くらい。
てっちゃんの事はすごく好き。
それは恋愛と友情がごちゃごちゃに混ざり合っているもの、だと自覚している。
「遠距離は無理だなぁ…」
12月24日
部活を終えて、友達とカラオケでクリパして家に帰ってきたのが夕方。もう外は真っ暗。
徹も部活のあとにクリパするとかで姿はない。男子バレーにてっちゃんも混ざってたとか雑ざってないとか。
まだ家にてっちゃんの荷物があるから今夜も泊まるのだろう。いつ帰るんだろ?
それはさておき。
家ではお母ちゃんが美味しそうなご馳走と近所のケーキ屋さんで予約してくれてたクリスマスケーキ。
お父ちゃんが出張先から送ってくれたクリスマスカードとスノードーム。イベント事を大切にしてくれる両親が好き。
「鉄くん、礼儀正しくて優しいの。
買い物の荷物持ってもらっちゃった」
徹が帰ってこないからお母ちゃんと先に夕飯を食べながらの親子トーク。
「わかる!てっちゃん本当に優しくてお兄ちゃんみたいな感じする」
「あんな息子が欲しかったわ」
「徹も岩ちゃんも良い子だよ?」
「徹もはじめちゃんも可愛い息子だけど、鉄くんの紳士みが母ポイント高い。紳士さ求めるとこれは息子から逸脱しちゃうから、Aのお婿さんになってくれないかなぁ。安心して任せらる。」
家のお母ちゃんは赤ちゃんから見てる岩ちゃんもほぼ息子だと思ってる。岩ちゃんママも私と徹を子供だと思ってる節がある。
「……お婿さんって。東京の人だよ?」
「あら、いいじゃない東京。オシャレで楽しい所いっぱい」
「私遠距離恋愛出来ないし…」
うふふと笑うからシャンメリーをぐいっと流し込んだ。
夕飯を終え、ケーキを食べる頃に徹と岩ちゃん、てっちゃんが帰ってきた。パーティしたのかバレーしたのかわからないけど満足そうな顔してる。
徹に至ってはキラキラしたパーティ帽子被ってる…
「A」
「なぁに?」
「明日デートしてよ」
身体を屈め、合わせられる視線に一瞬キョトンとしてしまうが首を横に振った。
「明日は彼氏とデートだから、だめ」
「俺明日で帰っちゃうんですけど?
次会えるの春休みになっちゃうから俺的にはAチャンとの想い出胸に刻んどきたいっつーか。」
伸びて来た手が毛先に触れて指に絡ませていた。
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです!映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています!! (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2024年2月28日 10時