24*甘いものは好きです。 ページ25
ドアを叩く音に返事をすると岩ちゃんが入ってきて｢おばちゃんから｣とココアを手渡してくれる。温かいマグカップと｢ヒーター付けっぱならたまには換気しろよ｣なんて一酸化炭素中毒を心配する幼馴染に笑みがこぼれた。
｢ありがと、甘い物欲しかったからうれし｣
｢もう宿題やってたのか？｣
｢計画的にやっておかないと、あとから大変だし。｣
｢及川も見習ってほしいわ｣
徹は夏も冬もギリギリに焦るタイプ。今年の夏休みはマッキーと言うギリギリフレンズが出来て、岩ちゃんに怒られながら熟してたのが記憶に新しい。
｢少し早いけどそれ飲んだら先に風呂入れって。
野郎入ったあとより良いだろ｣
｢一応聞くけど皆泊まってくの？｣
｢黒尾来てっし、折角だから泊まってくわ｣
徹の部屋に雑魚寝コースかな？大男5人とかむさ苦しそうだけど、今夜はお母ちゃんは岩ちゃんママと飲み会、お父ちゃんも出張中だからフリーダムナイト。
お風呂の用意を持って1階に降りると、お母ちゃんから夕飯のあれこれを言われ及川家特製の大量おでんを温めて食べてとのこと。
｢…私も岩ちゃんママと飲みに行きたい｣
｢あと4年したら連れてってあげる。｣
ふふんと楽しそうにバッチリメイクのお母ちゃん。
連れてって貰えないから仕方なくお風呂に入ってゆっくりと身体を暖めた。
ボディスクラブしちゃったり、パックしちゃったり、ちょっと高かったボディミルクでマッサージもしてみたり。
｢いつもやってる、いつものルーティン！特別じゃない！｣
自分に言い聞かせお風呂上がりに扉を開けると、あちらもトイレのあとなのか｢ちゃんと暖まったか？宮城さみぃな｣とてっちゃんがいた。
｢……なぁによ？｣
｢湯上がり美人なAチャン可愛いなぁと思いまして｣
高い視線から見下ろす彼の褒め言葉は私を喜ばせる。
それと同時に彼女居るくせにすぐそういう事言うの良くない！って思う自分。
彼女は東京だ、ここまで来れない。
優しいてっちゃんに甘えられるのでは…。
そんな狡い考えに目眩がする。
この人の前では嫌な女にはなりたくない。
｢鉄朗君、すぐそういう事言うの良くないと思いまーす。｣
｢いつも自分から可愛いって聞いてきてたのはAチャンなんで言っただけなんですがー？実際可愛いんで可愛いしか出ませんけど。｣
｢私が可愛いのは分かるけど…
他の女にそんな事言ってるって知ったら彼女、可哀相じゃん。｣
そのキョトンとした顔やめろ下さい。
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです！映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (
レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています！！ (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2024年2月28日 10時
