23*白雪舞う頃やって来た ページ24
「聞いてないんだけどー…」
冬休みに入り、クリスマス前には彼氏作らなきゃーな勢いで出来た彼と出掛けた帰り。
家に着くといつものはメンバー、「どーも」なんて夏より背が大きくなってるてっちゃんがリビングに居た。
来るなんて徹一言も言って無かった!
やけに[何時に帰って来るの?][迎え行く?]みたいな連絡が多くて私居なくて寂しいのかな?可愛い弟め♡なんて思って早めに帰ってきちゃった自分が恨めしい。
「サプラーイズ、的な☆」
テヘペロしてる徹を睨むも浮かれポンチになってるから意味は無い。
手洗いうがいしてリビングに戻ると待ってましたと言わんばかりに私の腕を引くから、嫌そうな目を向けるも口角上げて笑ってるし。
「なーに、離して?」
「久しぶりに会えたのに随分冷たくなっちゃったんじゃないの?Aチャン」
「会えたのは嬉しいけど…」
彼女居るくせに…いや、今回は徹たちと遊ぶ為に来たであろうから自惚れるの良くない。恥かくやつ!
私はメールのやり取りの頻度は減ってたけど、無駄に仲良くなり過ぎてる徹とは宮城にも呼ぶくらいにやり取りしていたのだろう。
「元気にしてた?最近連絡も来ねぇから、何してんのか気になってた」
「元気だよ。今日は彼氏と遊んできた帰り」
自分でも最近の自分がよくわからない。
家でぐだぐだしてるのが好きだし、休みならそうしてたいのに、好きでもなくただ付き合った人と寒い中歩いて。無駄に疲れて。
「彼氏いたんだ。まぁ、居るよな。」
そんな風にこっち見ないでよ。傷ついたような顔に胸が痛むも、気にしたら負けと目をそらした。
「どーせまた変な男と付き合ってんでしょ!
クリスマスはデートしなきゃとか思ってとりあえず彼氏作ったに一票」
「2年のテニス部辺りと付き合ったに一票」
「おめぇ、自分の事安売りすんなって言ったべや」
「もう!いちいちうるさいー」
こたつから飛んできた徹とマッキーの声に舌を出し、岩ちゃんは怖いから頬を膨らませて、リビングから逃げる様に2階の自室に駆け込んだ。
何かやけに荷物が多かったけど、もしかして岩ちゃんたちも泊まってくのかな?
そもそもてっちゃんは何日我が家に泊まるのだろう。
プライベートがない。
部屋に来たとて、やる事は無く。悲しい。
仕方ないから冬休みの課題に手を付けようとストーブのスイッチを押し、ラグに横になりながら教科書を開いた。
白雪舞う12月23日の話。
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです!映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています!! (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2024年2月28日 10時