22*乙女心と秋のなんちゃら ページ23
「前から良いなって思ってて。よかったら付き合ってほしい」
「私で良いの?」
「Aちゃんがいいの。」
「ごめんなさい、何か、飽きちゃった。」
*
「クラス違うけど気になってて、今凄い緊張してる…
その、付き合ってくれませんか?」
「私と話すの緊張するの?ならゆっくり慣れていってよ。付き合っちゃお」
「自分の物にしたつもりかもだけど、私、束縛させれるの無理。」
*
「俺のこと知ってるよね?」
「…サッカー部のセンパイ?」
「そう!これでも人気あって。だからさ、彼女なんない?」
「…いいですよ」
「私、先輩のアクセサリーじゃない。見せびらかす為に呼ぶとか何様?鏡見たら?」
*
夏の熱さが過ぎて、焦げたような匂いがする秋がもう終わりそう。宮城にも冬の足音が着実に近付いて来ている。
春校予選を勝ち抜ける程女子バレー部は強くない。
徹達も、音駒も進出する事は無かった。
夏の泊まり以来てっちゃんと連絡する頻度は減っていた。
部活もあるし、彼氏ができたり、友達とも沢山遊んだり。
あちらも部活に他校との練習試合やら、きっと彼女さんとの時間で忙しいだろう。
「最近評判悪いけど大丈夫?」
机に伏せてるとコツンと頭に乗ったぐんぐん牛乳のパックと、また身長が伸びたまっつんに視線を向けた。
隣のクラスなのに、わざわざ私に会いに来てくれたのが意外だけど、高頻度で週末に我が家に来る彼等とは気軽に話せる間柄。
特にまっつんは他の3人より大人だから素直に甘えてしまう。
「知ってるー。評判悪いの。軽いとかすぐヤラせるとか、人の男取るも言われてんの。
まだ処女なのに失礼だと思わない?」
「フラれた腹いせだろうけどさ、Aも自分の事大切にしなきゃだめだよ?」
「うぅ…分かってるけど〜なんか好き、可愛いって言ってもらえるのは嬉しくてつい付き合っちゃう」
「Aは可愛いから付き合えたら男は嬉しいね。」
前の席に座り、自分も牛乳を飲み始めるから倣って私も飲むことに。
ぐんぐん牛乳結構飲むのに身長伸びない…もう少し大きくなりたい。
「あのさ、私が可愛いから、彼女が居ても私と仲良くなりたいとか気を持たせて来ちゃう人もいるよね?!」
「男としては良くないけどネ。そういう人も居るとは思う。」
「それに気づかないでときめいた女も良くないよね。」
「……A?」
「なーんてね」
「……」
にっこり笑うも、釈然としなそうな顔のまっつんと部活に向かうべく教室をあとにした。
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです!映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています!! (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2024年2月28日 10時