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18*余所見されるのはキライ ページ19

朝ご飯を食べて、軽くメイクをして、他のみんなとの待ち合わせ場所に向かう。今夜もてっちゃんの家にお世話になるのでキャリーケースは置いて。

今日も手を繋ぐのかな?と「案内お願いしまーす」と左手を差し出すと一瞬驚いて、少し笑ってから「任せてください」と取られた。

「お前、クロちんに甘え過ぎ!」

「てっちゃん甘やかしてくれるから好き〜」

「お兄さん、俺は甘えられて嬉しいんで…って電話だ。ちょっとここで待っててくんない。動いちゃ駄目だぞ」


駅までの道のりで着信が入ったてっちゃんは少し離れた場所に行くから、二人で日陰に入り終わるのを待った。

「今から〇〇体育館ってとこでバレーだって。岩ちゃんとやっくんはもう着いてるって」

「東京来ても結局バレーとかって大好きすぎるよね。」

「バレーが面白いのが良くないよね!運が良ければ他の人達と試合したりも出来るみたい。
…クロちん遅いね。女の子からの電話だったりして〜」

動かないでとは言われたけど、目と鼻の先にコンビニがありふたりで店内に入りおやつを選んでいた。
スイーツコーナーは関東限定のものもあったりで、テンション上がる。徹が持ってくれるレジカゴに飲み物とお菓子を入れてお支払い。


「てっちゃん、彼女かな?優しいから居ても可笑しくないよね。」

「どうだろ。昨日も恋バナしないで国際試合の録画見ちゃってた」

「私からはメールで恋バナ?相談?聞いてもらってたけど、てっちゃんの聞いたことないかも。」


コンビニを出ると少し焦った顔のてっちゃんが駆け寄って来て「悪い、待たせた」と。
先程より少し曇った表情に首を傾けるも、買った飲み物を渡して駅へと向かった。
…手を繋がれる事は無く「ちゃんと着いてきてな?」なんて言われるから、徹のシャツの裾を掴んで歩く。

「クロちーん、今の電話女の子からでしょ〜?」

「まぁね。」

電話1つで手も繋いでくれなくなる、と言うことは好きな子からだったのかもしれない。性格のあまり良くない私はちょっと、ほんのちょっと面白くない。

徹から手を離し、てっちゃんの腕に自分の腕を絡めて隣に並ぶ。優しいてっちゃんなら振り解かない事を知ってるから。

「あらら、Aちゃんヤキモチですか〜?」

「ヤキモチと、私が居るのに他の子の事考えてるのやだなぁって。」

上目遣いで見上げると困った様に頬をかき、けれど少し赤く染めて笑うから私の勝ち。

徹のうげぇみたいな嫌そうな顔は見ない方向で。

19*新しい友達?友…達、なのかな?→←17*幼馴染とお友達と



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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです!映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇‍♀️陰ながら応援しています!! (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2024年2月28日 10時

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