2‐12 ページ35
――――――――――・・・・
ラギーとレオナさんは目を見開いて驚いていた。
「えっ!?あれっ!?お前らはさっき群衆に飲み込まれたはず...」
ラギーが慌ててそう言うと...ケイト先輩がざんねーん!と言い現れた。
「あれは、オレのユニーク魔法で増えて変装したオレくんたちでした!」
「なんだと?」
ケイト先輩が2人に向かっていえーい!と言っていた。彼の言葉を聞いてレオナさんは顔を顰めた。
「おい、この茶番はどういうことだ?」
レオナさんが皆に向けて言うと...リリアさんが笑顔で答えた。
「リドルから話を聞いてな。一芝居打たせてもらった。」
「じゃ、じゃあ...マレウスは?」
ラギーの動揺した言葉に、声がやたらと大きいセべクが答える。
「もちろんご健在だ!!」
「先ほどの混乱も、全ての人間をコロシアムまで安全に魔法で誘導してくださった。感謝しろ!」
セべクから伝えられた言葉にラギーは仰天していた。
すると、途中からずっと黙っていたレオナさんが溜息をついた。
「.........あー、もういい。」
ルークと黙って見ていたが、彼から負のオーラが徐々ににじみ出てきているのを私は見て...
『(またか...。)』
...私がグっと手を握って彼の方を見ると、レオナさんはやめだ、やめ。と言い全てを諦めた顔をしていた。
彼の言葉を聞いて、ラギーがバッと彼の方を見た。
「ちょ...レオナさん?それってどういう?」
「...マレウスが五体満足で試合に出るなら俺たちに勝ち目があるわけねぇだろが。」
「俺は降りる。」
「そ...そんな!!」
ラギーは、嘘だろ。という顔をしてレオナさんに問いかけた。
「オレたちの夢はどうなるんスか?」
「お前たちが目ぇキラキラさせて夢語ってんのが可笑しくて、少し付き合ってやっただけだろ。」
レオナさんの言葉にラギーはショックを受けた顔で言い返していたが...
「キャンキャンうるせぇな。じゃあ本当の事を教えてやるよ。」
「お前はごみ溜め育ちのハイエナで、俺は永遠に王になれない嫌われ者の第二王子!」
「何をしようが、それが覆ることは絶対にねぇ!!」
ラギーはレオナさんの言葉にブチ切れ、叫んだ。
「ふ...ふざけんなよ!なんだよそれ!!」
ラギーに続き、他の寮生もレオナさんに責め掛けた。
「あぁ...うるせぇ。黙れよ雑魚ども!!!!」
彼がそう叫ぶと、身体から黒いオーラが一気にあふれ出した...。
689人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りー - カリムとジャミルのフェアリーガラはSRですよ (2021年12月3日 5時) (レス) @page47 id: 2de5659400 (このIDを非表示/違反報告)
しのぎ - 続きがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁないぃぃいいいいアだとぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!更新頑張ってください!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 0eebcb3b29 (このIDを非表示/違反報告)
シルバー・ルーク最推し - 夢主ちゃんの活躍がとってもカッコよく、ルークさんと仲良いのがめっちゃ最高です!続きが楽しみです! (2020年7月14日 23時) (レス) id: 3d20bcbc75 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 夢主ちゃん素敵!!続きが楽しみです(о´∀`о) (2020年5月10日 18時) (レス) id: 4cdcd75303 (このIDを非表示/違反報告)
月の狼 - えっやば好き (2020年5月10日 17時) (レス) id: 8520cb345b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:山はる | 作成日時:2020年5月4日 18時