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智side
ベッドでゴロゴロ…
検査がない日はめちゃくちゃ暇で
智「…早く翔君達来ないかな〜」って呟きながら
スケッチブックを開く
和君って呼ばれていた
俺の恋人らしいその人の絵
ねぇ…もう一度会いたいんだけど……
俺の恋人ならさ…
お見舞い来てよ…
……って無理だよね……
あんな言い方して
酷く君を傷付けた……
いくら記憶がないからって…あんな言い方
しなきゃ良かった……
唇を噛み締める
目を閉じれば、君の悲しそうな顔が頭をよぎって…後悔する…
今日は、二人とも遅いな…
車イスに乗り窓の外を見る
病院の入り口を見る
まだ来ないか……
ふと中庭に視線をずらせば
智「…翔君、相葉ちゃん……何やってんだ？中庭で……」
二人が誰かと話してる…
相葉ちゃんが体をずらす
あの子だ！
３人で何話してんだろう…
あの子が居るって事は
この後俺に会いに来てくれるって事？
急に緊張して
心臓の音が聞こえそうなくらい
バクバクする
３人が動き出す
急いでベッドに戻り扉が開くのを待つ
コンコン★
ガラガラ〜
雅「ごめんね〜！ちょっと遅くなっちゃった〜(*´∀｀)」
翔「こんにちは！調子はどう？」
あれ？二人だけ？
あの子は？
翔「智君？……どうしたの？」
智「…あ…いや…何でもない……」
今日は、用事があって帰ったのかも…
その２日後
中庭を見ると又
３人で話してる…
ねぇ…俺も君とちゃんと話したい
謝りたい…
今日こそは…来てくれるよね？
『ｶｽﾞ〜〜！』
潤君の方を見て
ベンチから離れ病院の入り口に向かって歩き出す
何か懐かしい光景……
でもさ…
又…帰るの？
病院からどんどん離れ見えなくなる君の後ろ姿
胸がギュッて締め付けらて苦しい…
窓の外を見つめていると
扉をノックして二人が病室に入ってくる
翔「智君、珍しく車イス♪」
雅「本当だ♪夕陽綺麗だもんね♪」
何事もなかったように笑う二人に
智「…あの子と会ってたでしょ？」
翔「…あ……」
智「…何で隠すの？……あの子は…何で来てくれないの…？」
雅「……あんな事言われたから……会えないって……」
翔「もうすぐ、退院できるって教えた……そしたら…良かったってホッとした顔してたよ」
智「…あの子と話がしたいんだ……」
雅「おーちゃん……」
智「…ちゃんと謝りたいって伝えて…」
翔「わかった……次、来たときに伝えてるよ」
智「…３人で話してるの見てたらさ…何か懐かしい気持ちになったよ…」
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2018年9月22日 14時
