◇2◇ ページ2
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お化けが俺に気づく前に逃げないとっ…!
な、な、な、なんでっ
両足がくっついたみたいに地面から離れない。
有「はっ、くっ…!」
ドサッ_カラーンッ…
有「いってぇっ…あっ!」
_キーッ…、……
終わった。
もたついたまま見事に転んで声まで上げてしまった。
その瞬間、音も止まり静まり返る公園。
来るなよ、来るなよ、お守りも塩も持ってないんだから!
?「…お兄さん」
有「うぇっ?!」
いつの間に…
…幽霊はすぐ後ろにいた。
?「…大丈夫ですか…?」
有「ごめんなさいっ、俺誰にも言いませんから!」
ここは一つ、謝って見逃してもらおう。
昔からそれでいくつもの修羅場を潜り抜けてきた。
それが非生命体に通用するかは考えない。
?「へ?…ふふっ」
有「っ…」
わ、笑ってる…作戦成功…?
?「…はい、」
有「えっ」
?「さっき転がった」
差し出されたのは空っぽの缶ビール。
転んだときに落としたやつ。
でも、それより、一番驚いたのは…
有「て、手があるっ…あっ!足もある!」
?「お兄さん、酔っ払ってるの?」
有「だって、、幽霊じゃ…」
いや、待てよ。
返事しちゃってるけどダメなやつじゃね?
?「うん、僕幽霊」
有「や、やっぱ「そんなわけないじゃん」へ?」
?「なれたらいいのかもしれないけど」
お化けじゃない…?
そりゃそうだよなっ!?
こんなにハッキリと手も足も見えてるんだ!
声も聞こえてる。なーんだ。
有「ビビって損したぁ」
?「僕の方こそビックリしたのに…誰もいないと思ってたから」
有「それは俺も同じ」
砂埃を払い缶ビールを受け取ると、暗くてよく顔は見えないけど幽霊だと思っていた彼は俺と同じくらいの背丈。
?「今日はこれから雨が降るから、お兄さん早く家に帰った方がいいですよ」
有「それは貴方もじゃ…」
?「僕は…」
ポタッ
頬に雫が落ちた。
それを合図に遠くから雨の音がした。
有「うわっ、降り始めたし!
貴方も早く帰りなよ!それじゃ!」
公園からさっさと出た俺は家までの20分ほどの道を走って帰った。
翌日見事に風邪を引いたことは言うまでもない。
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夢莉(プロフ) - すらささん» すらささん、初めまして!お返事遅れましてすみません。お兄ちゃんっぽいカッコいいところが書きたかったんです!伝わってると嬉しいです(^^)ありがとうございます! (2019年7月14日 19時) (レス) id: 5bdce97967 (このIDを非表示/違反報告)
すらさ - 大ちゃんヤバかっこいい! 作者さん天才ですね!大好きです! (2019年7月3日 19時) (レス) id: 83dcd98d4d (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - JUMPLOVEさん、お越しいただきありがとうございます!好みのお話で良かったです(^^)頑張ります〜! (2019年7月2日 17時) (レス) id: 5bdce97967 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - この手のお話がとっても好みで、ありやまなのがほんっとにたまりません!!!応援してますので、更新頑張ってください!!! (2019年7月1日 1時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - くるすけさん» くるすけさん、初めまして(^^)ありがとうございます!頑張らせていただきます!! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 5bdce97967 (このIDを非表示/違反報告)
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