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TH「おかしい、」
JK「ちょ、先生…」
想像以上に早いテヒョン先生に追いつけばゴミ置き場を見つめながらそうつぶやく
TH「扉が閉まってないってことは途中だったってことだよね?」
JK「どういう意味っすか…、」
嫌な予感が胸を掠める
TH「Aさん!」
大声出して叫ぶ先生を真似て俺も声を出せば微かに聞こえる声、
『…、ここです!』
声のする方に向かえばそこは崖で、覗き込めば小さな猫抱いたAが擦り傷まみれでそこにいた。
JK「A大丈夫か!お前なんでそんなっ、…ちょ!」
先生はなんの迷いもなくその崖を滑り降りていった。
TH「ジョングクくん、ほかの先生呼んできて!Aさんは俺が見てるから!」
JK「っ、…」
何もかもあいつの方が早かった、今までAのそばにいて守ってきたのも楽しませてきたのも全部全部幼馴染の俺の役割だったのに、先生はなんの躊躇もなくAの元に崖を駆け下りた。
その悔しさと、自分の情けなさに苛立つのに今は他の先生を呼びに行くしかなくて。
別にどうにかするつもりも、告るなんて事も今まで1度も思ったことは無かったしただ幼馴染としてあいつの隣に入れるならそれで良かった癖に…、
このままずっと一緒に居られると思っていたAは先生に片想いをし、そして助ける役目さえも取られてしまうなんて。
自分への怒りを飲み込んだまま先生達の元へ足を進めた。
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yumiya(プロフ) - naka198732さん» 素敵なコメントありがとうございます!付き合ってる所からスタートのお話もまた面白いかもしれませんね。ネタ帳にメモしておきます。本当に嬉しいお言葉ありがとうございました。 (2021年5月30日 1時) (レス) id: 0a6f74126a (このIDを非表示/違反報告)
naka198732(プロフ) - すごく面白かったです!背景描写と感情描写のバランスがよくて読みやすく感情移入できました。付き合ったあとの話も見てみたいです(続編でなくてもいいので、カップルのお話が見たいです)。頑張ってください! (2021年5月28日 16時) (レス) id: dcbd582709 (このIDを非表示/違反報告)
yumiya(プロフ) - srさん» 完結してから時間がたっているのにコメントも読んでくださったことも感謝しております! (2020年9月2日 22時) (レス) id: 0a6f74126a (このIDを非表示/違反報告)
sr - すごく面白かったです (2020年9月2日 20時) (レス) id: 53a26bd6a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yumiya | 作成日時:2020年7月9日 0時