優しいが故にバカをみる。 YG

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『え、…？』




YG「だから、先輩にキスしましたよ。でも抱いてはないんで安心してください」





『な、ちょ、…何が安心してくださいよ、』






YG「事故ですよ事故。先輩が自分でベットに行けないって駄々こねるから運んだ拍子に…、って感じなんで気にしないでくださいよ。」




そ、結局はただキスをしただけだ。



タイミングや、理由はどうであれそういう事にするつもりで俺はいた。

先輩の手首を引き寄せて重ねた唇はあまりにも熱くてとろけそうで。触れただけのキス、顔を離して先輩を見つめようとした瞬間先輩は酔いが回ったのか俺にもたれるように倒れこんできた。



結局は触れただけのキスで、先輩の反応すらもわからないままで。勘弁してくれよ。ってうなだれて彼女をベットまで運んだ。記憶のない先輩にほんとのことなんて言う勇気はないんだ。ここで好きだって伝えたことを言うのはバカげてる。だけど、もしかすると意識してくれるかもってキスしたことをやんわりと誤魔化して伝える俺は先輩よりも大馬鹿だ。





『わ、私が酔いすぎてたのは認めるし申し訳ないけど、…あの、一緒に寝てたのは？』





YG「先輩が俺の服をつかんで離さなかったのと、…」





【ユンギくん…、】




って、寝ぼけたまま俺の名前を呼んだから離れられなかった




『と、…？』





YG「いや、だからバカみたいに強い力で離れてくれなかったんですよ」






『はぁ……、あの、謝っても謝りきれないんだけど、迷惑かけてほんとごめん…』

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