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『行かなくていいんですか、…?』
「ん?まだだよ。」
ナイトウエディングという初めて聞く響の通り、夜から始まった結婚式は素敵な夜空の下で式をスタートさせているというのに彼はいっこうに動こうとはせずに何故か目を瞑る。
『テヒョンさん、…?』
「そう言えば名前…聞いてなかったね。」
『ふふ、今更ですか?(笑)
Aです。よろしくお願いします、雇用主さん』
ふざけた私に、クスッと笑った彼は少しだけ表情が和らぐ。緊張してるの…?彼が何をしたいのか、これが誰の結婚式なのかそんなの分からないけど、何となく彼にとって特別な事だけは伺える。
「Aはさ、…恋したことある?」
すっと絡まった視線。真剣な表情。何となく胸が痛くなった。
『それなりには、…』
「そっかぁ、…俺はね、欲しくて欲しくてたまらない人がいた。」
伏せた彼の表情は、もの凄く悲しげで切ない。
「さぁ、…俺達も行こうか。」
やっと立ち上がった彼は私に腕を出す。素直にその腕に自分のを絡めればすーっと深呼吸した彼は少し遅れて結婚式場に足を踏み入れた。
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yumiya(プロフ) - にこさん» にこさんコメントありがとうございます!応援とても嬉しいです。がんばりますねm(_ _)m (2020年9月25日 21時) (レス) id: 0a6f74126a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!これからも応援しています、頑張ってください!!! (2020年9月25日 4時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
yumiya(プロフ) - アイ(名前)さん» 想像出来ますか!?私の妄想と皆さんの妄想がリンクしていれば本当に嬉しいです!これからも更新して行きますm(_ _)m (2020年9月20日 23時) (レス) id: 0a6f74126a (このIDを非表示/違反報告)
アイ(名前)(プロフ) - こんばんは(^^)こちらでも失礼します(笑)テテが料理を見て手を叩く仕草想像出来るー(*^^*)これからグクがどう絡んでくるのか楽しみです(*´-`) (2020年9月20日 19時) (レス) id: ecb6679648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yumiya | 作成日時:2020年9月14日 1時