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(TH side)
Aは黙って俺に抱きしめられながらコクリコクリと頷いて話を聞いてくれる。
その温もりが少しだけ嬉しくて、もう二度と思い出したくない。思い出すことは無いナヨンへの気持ちを言葉に出せば平気なつもりでいたくせに少しだけ苦しくなった。
親にもヒョンにも言えなかった。俺が好きだということも…、ナヨンが欲しいということも。
だって言えるわけがなかった…。ヒョンだって本気で彼女を好きだったから。こんな皮肉なことってある?兄弟揃って同じ人を好きになるなんてこと何が面白くて神様はそう仕向けたのかって恨んだ時だってあった。
ナヨンも、俺への気持ちを言葉にすることはなくなった。あの時の気持ちが本気だったのか。それは今はもう分からないし聞くことは出来ないけれどヒョンといるナヨンは幸せそうに見えたんだ。
『偉いね。』
「え、…?」
『テヒョンさんは偉いよ。』
俺の腕を解いて、くるっと振り返ったAは満面の笑みで俺をぎゅっと抱きしめた。
「なに…、」
『好きな人の幸せを願えるなんて誰もができることじゃない…。あの場所に足を運んだだけでも凄いのに、幸せを願えたあなたはとっても凄い人だよ。』
ゆっくりと離れて、近くで微笑んでいる彼女に体が熱くなって少し胸の中の苦しい何かがふわりと軽くなった気がした。
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yumiya(プロフ) - にこさん» にこさんコメントありがとうございます!応援とても嬉しいです。がんばりますねm(_ _)m (2020年9月25日 21時) (レス) id: 0a6f74126a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!これからも応援しています、頑張ってください!!! (2020年9月25日 4時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
yumiya(プロフ) - アイ(名前)さん» 想像出来ますか!?私の妄想と皆さんの妄想がリンクしていれば本当に嬉しいです!これからも更新して行きますm(_ _)m (2020年9月20日 23時) (レス) id: 0a6f74126a (このIDを非表示/違反報告)
アイ(名前)(プロフ) - こんばんは(^^)こちらでも失礼します(笑)テテが料理を見て手を叩く仕草想像出来るー(*^^*)これからグクがどう絡んでくるのか楽しみです(*´-`) (2020年9月20日 19時) (レス) id: ecb6679648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yumiya | 作成日時:2020年9月14日 1時