ーー時計の針が24時を指す頃ーー TH

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『お待たせしました。』






｢んー、じゃーとりあえずドライブでもする？｣





さも当たり前かのような顔をしてそう言ってのけた彼に、てっきりバイト代を渡してくれるだけだと思っていたので少し驚きつつあの高級車に乗るのも悪くないと頷いた







｢これ、…｣






『ありがとうございます。』






車に乗ればちゃんと、封筒に入ったお給料を渡されたことに内心少し驚きつつ何はともあれバイトを引き受けてよかったと思う。







テンポのいい洋楽に気分も上がってくる。







｢海行かない…？｣







『海ですか？全然いいですけど、』








サングラスをかけた彼の表情は上手く読み取れないけど、夕日が沈みかけている素敵な空をバックに運転する彼は不覚にもときめいてしまう。









『それ、美味しいですか…？』







やる気のないコーラに目を向ければ、クスッと笑うテヒョンさん。







｢炭酸のないコーラって感じかな、(笑)｣







『え、それ最悪じゃないですか…』






｢そう？甘くてたまには良くない？｣






にひひって少し子供みたいに笑った彼に少し違う一面を見た気がして驚いた。

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