ーー時計の針が24時を指す頃ーー TH

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そんな自分の話なんてするつもりはないけど、割といいブランドの服を着てイケメンな彼にそんな事を突っ込まれるほど私は貧乏に見えてるのかな？






｢なら、ちょうどいい！…いいバイトあるんだけどしない？｣






『は…？』





｢俺、キムテヒョン。キム財閥…って言ったら分かる？そこの息子｣






キム財閥…。知らない人がいるのか？ってほど韓国では有名な財閥。そこの息子？






家にはテレビなんてものは無いけど、確かコンビニの雑誌の品出しをする時キム財閥の華麗なる一族なんて、表紙に目を引かれて1度読んだ記憶があったような…。確か息子が2人いるって、






『……その、テヒョンさんがなんで私にバイトを？』






｢なんかちょうど良さそうだからさ、｣





『は…？』





｢高額だよ。ここの時給の50倍は出してあげる｣





『50倍…、』





かなり惹かれる…。けど、…







『どんなバイトですか…、』





そんな高額バイト、ましてやこんな所で声をかけてきた本当にキム財閥の息子かも分からない人間の誘いなんて乗っていいものなのだろうか。






｢んー、簡単。パーティーに行く時に俺の隣に居てくれればいいから。｣








そんな美味しいバイトがあっていいのだろうか…？

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