ーー時計の針が24時を指す頃ーー TH

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シトシトと雨が降るそんなうざったい天気にため息を付いて生活するためには働かない訳には行かなくて人生お先真っ暗、というよりもお先を見据えてる余裕すらないんだから今どうやって生きていくかで精一杯。






そんな憂鬱な気持ちを抱きながら、ぼーっとコンビニのレジに立っていた時彼は突然現れた。







｢これ、…｣






『はい、…お預かりします』






目の前に出された新発売の｢やる気のないコーラ｣なんて絶対に売れるわけないだろ。むしろこんなのジャン負けで買わされる罰ゲーム的なものだろうなんて勝手に思いながら品出しをしていたコーラを持った男の子が何故かじーっと私のことを見つめてくる。







『…えと、…160円です』






私がそう言ったにも関わらず、んーっと少し唸った目の前の男はよくよく見てみれば馬鹿みたいに顔の整った男で少し驚いていた時。







｢きみ、お金に困ってる…？、｣







割と失礼なことを聞いてくるやつだ。なんて思った。普通に考えれば、バイトしてるんだからお金が有り余ってることなんて有り得るわけないでしょ。





なんて少し苛立つ私を他所に、どう？困ってる？なんて重ねて聞いてくるこの男の人の神経の図太さに呆れてしまう。






『困ってる…というか、生活するために働いてますけど』





困ってる。大いに困ってる。私は身寄りのない可哀想な20代の女の子で大学費すら払えずに食っていくために働いてるんだもん。

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