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初夜 ページ34

『ちょっと、テヒョン！勝手に部屋に入らないでって何回いえば分かるの？悪用するなら合鍵返して！』





最近のテヒョンはと言うと、まぁもう5歳児ですか的な子供じみた行動が多々増え可愛いなぁなんて思えるレベルを越えてくるようなおふざけも、甘えたも私の前で見せるようになった




この前なんて、久々のテヒョンの休日にデートらしいデートが初めて出来たにも関わらず私をカフェでトイレだと待たせてる間に勝手に盗んだ鍵で合鍵なんてものを作ったのだ。



どうせ彼は言い出したら聞かないことは、もう既に脳に叩き込まれているわけで、悪用しないこと。家に来る前に連絡すること。そう約束させたにも関わらず、このザマだ。




｢なんでさ！俺に会いたくなかったの？惚れたくせに？｣



なんて、ケロッと言い返してきては結局私が折れるのがいつもの流れである。まず、合鍵を持たすことには何も反対は無いのだが彼は相談。という文字を知らないわけで勝手に決めては物事を進めてしまう癖があるから怒っているのだけれど、



『惚れた、負けたと言ったのはどこのだれよ！』



｢はぁ……呆れるね。軽くない女ですとか言ってたAちゃんはその日に俺にキスされたくせに！｣



『なにさ！したのはテヒョンでしょ！私のせいじゃない！』




｢呆れた！ほんと呆れた！開き直りも良いとこだ！｣




『ふん、…テヒョンのわがままに毎回付き合わされる私の身にもなってよ！今日という今日は許しません！』



そうやって、いつもの子供じみた喧嘩がまた始まった。

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