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．
「…………はぁ。」
「………」
「…………はぁ。」
「………」
「…………はぁ。」
「……もー……さっきからどうしたん？」
夕日で赤く染まる帰り道を
2人で並んで歩く。
影がそれについてくる。
「………章大って恋してる？」
「え！？ …ま、まぁ…してへんことも無いけど…」
恋…してるんだ。
どんな恋なのかな。誰にしてるのかな。
「………同じクラスの子？」
「…………Aは？Aはしてへんの？」
「わ、私っ！？」
質問を質問で返されて、答えに困る。
………章大なら言っても大丈夫かな。
「…………誰にも言わないでね？」
「………ん。」
章大の耳元で
好きな人の名前を囁く。
誰かにこの事を言ったのなんて
初めてだから
緊張して、胸がドキドキと鳴る。
「…………先、生……？」
そっか、頑張れって答えを期待してた私には
予想外の答えが返ってくる。
「………先生なんかやめとけって。」
いつも、優しくてにこにこしてる章大じゃなくて
暗く、低い声。
私、間違ってた？
なにを？
先生に恋したこと？
章大に言ったこと？
．
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作者名：ちゅら
| 作成日時：2016年8月30日 0時
