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昼休み
教室にいるのも暇で、校内をぶらぶらと歩く
校庭で遊んでる人
体育館で遊んでる人
庭でお弁当を食べてる人
なんの意味もなく、外でお喋りしてる人
いろんな人がいるな、なんて呑気に思う。
「なーにしてんの。」
いきなり、後ろに立たれて
耳元で喋り出すから、思わず肩が上がる
「………二宮。」
「久しぶりじゃん。1人で何してんの。」
二宮は、２年生の時
同じクラスで
ほとんど、私の後ろの席に座ってた人。
びっくりするぐらいの、高確率で。
顔もよいから、みんなから
羨ましがられてたけど……皆は知らないんだ。
こいつの本性を………！
後ろの席から髪の毛ひっぱって私を呼ぶし…
後ろから、シャーペンの芯で突っついてくるし…
ばかなの。って何回も言ってくるし…
他の子には優しいのにね。
「おーこわ。睨んでると眉間にシワよるよ。」
「うっさい。」
うん。こいつ、私のこと好きだな。
うん。好きなんだね。
好きだからいじめたくなるとか言うもんね。
「好きな子には優しくしろよ、二宮」
そう言って、肩にぽん、と手を置くと
ばかなの。って言われた。
出た。ばかなの。
「私は忙しいの、あんたに構ってる暇なんかなし」
「暇そうじゃん。1人で校内うろうろとか」
………確かに暇だったけれども。
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作者名：ちゅら
| 作成日時：2016年8月30日 0時
