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重たい気持ちで、教室のドアを開けると
いつも、私が早めに来る事を知ってる友達が
声をかけてくる。
「今日遅かったじゃん、どうしたの？」
「寝坊っしょ。笑」
「んまぁ、そんなとこ。笑」
章大の事、いちいち言わなくてもいいから
適当に返事する。
私の席の隣を見つめると
ぼーっと、肘を机に置いて空を見上げる幼馴染み。
……何考えてんだろ。
私、今日１日…どう対応すればいいのだろ。
そんな事を考えながら、席につくと
「A、おはよっ」
いつものように、挨拶をしてきた章大。
正直、普通すぎる対応でビックリしたけど
昨日の事は気にしてないんだと思って
こっちもいつものように、挨拶を返す。
「おはよう、」
「昨日はごめんな〜？俺、びっくりしてんっ！」
目の前に、ﾊﾟﾝｯと両手を合わせて謝ってくる。
私が勝手に怒ってただけなのに、
「ううん、私こそごめんね？笑」
「大丈夫やでっ！んじゃぁ、仲直りやね〜ふふ」
そこら辺の女の子より
全然可愛い笑顔で私に微笑んでくる。
なーんだ、こんな事なら
私も素直に最初から謝ればよかった…！
変な維持とか、どうしよって思わないで
普通にしとけばよかったのか〜！
「じゃ、じゃぁ…私と先生の恋応援してくれる？」
叶うはずもない恋に
応援、なんてのはおかしいかもしれないけど
章大の耳元で、
誰にも聞こえないようにコソッと問う。
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作者名：ちゅら
| 作成日時：2016年8月30日 0時
