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窓からの風で
金髪に近い茶髪がふわふわと揺れる。
黒板とチョークが重なる音だけが、教室に響く。
チョークを持つ手は、すらっと長い指。
「んじゃ、ここテスト出るからな〜」
黒板に字を書き終わったあと
みんなの方に向かって振り返る大野先生は
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私の好きな人。
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数学の先生でもあり、私達クラスの担任。
高校最後の担任が
大野先生だと分かった時は死ぬ程喜んだっけ、
先生との恋なんて
大野先生と出会うまで絶対にありえなかった。
いつもダルそうにしてる所も
先生のくせに、金髪に近い茶髪な所も
屋上に行く途中の階段で、よくタバコ吸ってる所も
全部、全部好き。
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初めて大野先生に出会ったのは
高校2年生の一学期始業式。
新任の先生としてやってきた大野先生は
その時の挨拶も適当で…
確か、
「よろしく。」 の一言。
やる気なさそうな先生だな。っていうのが第一印象
別に、数学も好きって訳じゃなかったから
授業中も面白くないって思ってたし、
タバコ吸ってる姿を
初めて見た時は、先生のくせに。とか思ってた。
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作者名：ちゅら
| 作成日時：2016年8月30日 0時
