【気象/無限】ミニマムな奴ら!!

彼についての考察2 ページ2

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「嘘だろ、」


コンサートのリハーサルを行っていたスタジアムでスタッフから聞いた、突然の知らせ。
翔ちゃんが倒れたっていう事実に唯驚いて、直ぐに彼の所へ走る。

なんで言わないの、

なんで相談してくれないの？


なんで気付いてやれなかったの



彼が黙っていた事を責める気持ちと。
頼られていなかった事へと苛立ちと悲しみと、体調を崩していた事に気付かなかった俺の浅はかさと、
無力感と情けなさと、その他ごちゃ混ぜになった当てのない感情で足が震えた。


通路を走って、医務室の文字が見える。
病室の扉を勢いよく開くと、ベッドに横たわる翔ちゃんを見つけて、一先ず安心した。

翔ちゃん、と掠れた声で呼び掛けるけど、当然反応は無くて、また不安になった。

陶器の様に白くなった、綺麗な顔。
目の下にできた隈。少しだけ痩せた頬と、荒れた唇。
点滴に繋がれた腕は確実に細くなっていて、


−体温は、あるんだろうか、


どうにも生気が感じられなくて、
最悪なケースが頭をよぎって、

震える手で

頬に


「しょうちゃん、」


触れる寸前、

胸が上下しているのが見えた



何だか、触ったら壊れてしまう様な気がして
伸ばしかけた手を引っ込めた。


頑張りすぎなんだよ

こっそり呟いて、心の中で叱った

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