◇128◇ 施設…なの。 ページ33
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和「…ねぇ、A？」
「ん？なに？」
和「…何でAがいるの？」
「何でって…ここ、私の家だから？(笑)」
和「えぇぇっ!?」
「ふふっ(笑)」
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和のあまりの驚きっぷりに笑ってしまった私。
そりゃ、知らない間に私の家に来てたらビックリするよね(笑)
だけど、今の私の発言はより和を混乱させてしまったようで…
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和「…え、待って。
でも、さっき、しょーさん…」
「…あぁ。 ここは、翔の家でもあるから。」
和「…？ …どういう、こと…？」
「・・・ここね、施設・・なの。」
和「……ぇ」
「…聖嵐樂園っていう施設。
色んな事情で親と住めない子供たちが暮らしてるの。」
和「・・・・・」
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キョロキョロと視線を泳がせながら、俯いてしまった和。
分からないことだらけの中で、“施設”だなんて言われたら混乱するよね…
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「・・・・・」
和「・・・・・」
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２人でしばしの沈黙・・・
和は未だに俯いたまま動かない。
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和が今何を考えているのか…
何を思っているのか…
気になる反面、やっぱり“怖い”っていう感情が私の中を支配する。
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しばらく和の様子を窺いながら、黙っていると
私の視線に気づいたのか、和がゆっくりと口を開いた。
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◇129◇ 不安そうな、怯えたような表情 *Kazunari*→←◇127◇ ありのままを
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作者名：二宮 來侑 | 作成日時：2013年3月9日 12時
