恋人以上、友達止まり《Shintaro.M》 (ページ13)

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#13 ページ13

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「今日、勉強してく？」

森「せっかくだし、赤本の問題でわかんないところあったから聞いとこうと思ってる」

「そっか」

マフラーを外しながら入った塾のビル

いつもならそのままエレベーターのボタンを押すけれど、今日は違った

受付の方から聞こえる特徴的な2つの笑い声

…絶対ジェシーと河合先生じゃん。

見事に予想は的中、
受付横の丸テーブルに2人は座って談笑していた

2人の傍に近づくと河合先生が気付いて
席を立った

河「慎太郎もAもどした？」

森「ジェシーに呼び出されたんで」

ジ「そ、呼び出したの」

何やら嬉しそうにニヤニヤ笑うジェシーと対象的に
顔を顰めて腕を組んだ河合先生

河「ジェシー、ちょっと」

ジ「えっ？あ、はい」

丸テーブルに荷物を残したまま
私たちの聞こえないように奥の方へ連れて行かれたジェシー

…あー、わかった。

ジェシーが私たち呼び出した理由。

「森本くんさ、映画とかドラマとか事前にあらすじ知ってても楽しめるタイプ？」

森「え、なに急に？」

「多分だけど、ジェシーが呼び出した理由わかったからさ」

森「あ、俺もちょっと察してる」

「そうなの？」

森「だってあれ見てよ(笑)」

って森本くんの目線の先は丸テーブル

多分私たちは同じこと考えてる

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