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二宮さんになら普通に話せる。
そう思って話し始めていた。
私「私、就職ちゃんとできなくてフラフラしてたんですよね…。でも親に派遣でもいいから働けって言われて。なんとなく働こうって思ってたんですけど、藤野さん優しいし、さっきみたいに急に二宮さんが褒めてくれたし…。働いて良かったって初めて思ったらなんか涙が…」
思いのままに話した。
和「そっか…、おれもね、なんとなく働いてたよ？」
二宮さんも話し始めた。
和「でも、ここの部署の人優しいじゃん？？大野さんとか、藤野さんとか。こんな無愛想な俺でも可愛がってくれてさ…。あまり人を信用する人間じゃないからさ俺(笑)でもAさん俺に似てるからちょっと親近感(笑)」
ほんとに意外だ。
二宮さんって、知れば知るほど普通の人なんだ。
和「ごめん、仕事途中だったよね…」
私「あっ、いえいえ、もうすぐ終わるんで…」
和「そ？じゃ、待ってるわ、帰り送るよ」
えっ、そんな、二宮さんが？？
車に女性を乗せないと有名な二宮さんが！？
私「そんな、大丈夫ですよ、まだ電車ありますし」
和「いいの、いいの、Aさん女の子なんだから、送るよ」
私「…」
そんな…。
誰かと付き合ったことも無ければ、もちろん男性が運転する車に乗った事もない。
和「ほぉら、早く仕事終わらせてー」
イスに座ってくるくる回り出す二宮さん。
可愛い…。
っっじゃなくて！！
とりあえずまとめたデータを保存して、藤野さんのパソコンにメールで送った。
急いでカバンに色々しまう。
さっき買ってもらったペットボトルを手に持って立ち上がる。
和「じゃ、帰ろっか」
二宮さんの車に乗って行き先をナビにいれる。
最初どこに座ればいいのか分からなくてあわあわしていたら二宮さんが助手席乗ってと言ってくれた。
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作者名：みょーちん
| 作成日時：2019年1月22日 0時
