わがまま 03 ページ31
櫻井 side
「37.8…。辛かったね、智くん」
体温計を手に取って数字を見ると、大人にとっては中々キツイ体温。
息がだいぶ荒くなった智くんにそう声を掛けると、不機嫌そうな声が返ってきた。
「しょー…くん…何で、いるんだよ」
「何でって…マネージャーに聞いたから」
「余計なこと言うなって、言ったのに……」
智くんが小さな声で発した言葉に、思わず反応する。
余計なことって…何なの。
「何で俺に言ってくれなかったの？言ってくれたら…」
「そんなこと言ったら、翔くん絶対来るだろ！」
「………俺が来ちゃ、イケナイの？」
あぁ、俺ってめんどくさい奴だな…。
智くんはきっと、俺のことを思って言わなかったんだろう。
そんなこと、分かってるのに。
唇を噛み締めて、涙が出てきそうなのを堪えていると、智くんの溜息が聞こえた。
「…しょーくんに、うつしたら、仕事回らなくなるだろ」
「でも…っ」
「しょー、くん…帰れ、よ」
お願いだから、と智くんが念を押すようにそう言った。
でもね、智くん。
俺はそんなに簡単に帰る奴じゃないから。
「やだ。…智くんが寝るまでは、絶対いるから」
じっと智くんを見ながらそう言うと、智くんは諦めたようにはぁ、と息を吐いた。
そしてゆっくり起き上がったかと思うと、いきなり俺の腕を引いた。
気が付けば、いつもより熱い智くんの腕の中。
「…うつらないように、マスクとか、ちゃんとしろ？」
「…しなきゃダメ？」
「しないなら、今すぐ帰ってもらう」
ふはは、と智くんの笑い声が響く。
何だ、冗談か…。
するりと腕からすり抜けて、智くんの体を倒す。
「もう、ちゃんと寝てて」
冷えピタの入った箱を智くんの布団に投げて、寝室から出た。
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杏子(プロフ) - 智夏さん» いえ！すっかり遅くなってしまって申し訳ありませんでしたm(_ _)m 私も妄想しながら可愛いと思ってました…(笑) ありがとうございます、頑張ります♪ (2014年10月13日 18時) (
レス) id: 258e3cb10c (このIDを非表示/違反報告)
智夏(プロフ) - 杏子さん、リクエスト書いていただきありがとうございます♪可愛いおおちゃんが見れてよかったです笑。テスト期間中なもんで見るのが遅くなってしまいました汗。これからも、更新頑張って下さいね(*´∀`) (2014年10月13日 16時) (レス) id: e7dcc09139 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - 大宮ぁ〜!!さん» 分かります〜！挙句の果てには馬鹿にされたりもします、私 (笑) (2014年10月13日 15時) (レス) id: 258e3cb10c (このIDを非表示/違反報告)
大宮ぁ〜!!(プロフ) - 杏子さん» そうそう!!さらーっと！でも、あんまり話してるとウザがられるし…。辛いです（つд；*) (2014年10月12日 0時) (レス) id: 768aa613bc (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - 大宮ぁ〜!!さん» 私と全く一緒です！ さらーっと流されますよね…(笑) (2014年10月11日 20時) (レス) id: 258e3cb10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2014年8月10日 0時
