転生したら黒の組織から警察官になりました2【警察学校組】 (ページ16)

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「…初めて聞いた」

首と耳まで真っ赤になってるから、こっちもびっくりする。

『確かに初めて言ったかも？そういうとこがずっと好き』

「た、たまにでいいから聞きたいなぁ」

『………恥ずかしいんだけどまぁ考えておくよ』

「思ってたよりバカップルだったな」
「まぁこんなもんじゃない？普通に」
「あ、そういや賭けは誰の勝ちだ？」
「その話題まだ時効じゃないのか？」

「賭けってなに？」

ヒロの質問に4人がさっと目を逸らす。
レイや班長までグルってことはもうなんなんだ、と苦笑いするしかない。

「2人がいつから付き合うかっていう…」
「いやいや、待てよ零。そもそも付き合うのかっていう…」
「でも、陣平ちゃん確か付き合わない選択肢は含まれてなかっただろ？」
「そうだったか？」
「まぁ、そんな感じの…」

「付き合わないってやつは含んでないよ」

レイが私たちを見てちょっと笑う。

「2人はなんでか相性いいんだ。お互いがお互いから目を離せなくてずっと一緒にいられるタイプ。物理的な距離があろうとも時間が経っても関係ない。だからパッと見ただけじゃ、関係性が変わったようには見えないんだよ、昔からそうなんだから」

『…冷静に分析しないでよ』
「これなに、公開処刑かなんか？ってか賭けっていうけど、なにを賭けてたんだ？」

「「え、こういう時の飯代」」と、萩原くんと松田くんの声が揃う。

『誰が1番近かったの？』

「うーんとね、警察学校出て5年以内って予想の俺と降谷ちゃんかな。松田はもっと短かったし、班長はもっと長かった」

「短いのはまだいいとして長いってどんなだよ…」

ヒロの言葉に確かに、と笑う。

「まぁ面白そうだから賭けなんてやっちまったけど。うまくまとまってよかったな」
「松田の言う通りだな、お幸せに…といってももう結構経ってるけど」
「そんなの関係ないっしょ！よかったね〜ほんと」
「それに尽きる」

それぞれの言葉で祝ってくれるから、2人でありがとう、と笑った。

「あ〜なんかしんみりした、飲みたくなってきた」
「いや萩は結構飲んだろ」
「明日休みのやつは？」
「うわ、零だけ休みじゃねぇのか、悲惨」
「うるさい松田。しょうがないだろ」
『あっ、私も違うかも』

「えっ、大丈夫？」とヒロが心配してくれるからうん、と笑って返す。

みんなそれぞれ命をかけることをする時もあるから絶対はないけれど。
でもどうかこんな穏やかな日々が少しでも長く続きますように。