転生したら黒の組織から警察官になりました2【警察学校組】 (ページ17)

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小さな名探偵との出会いページ17

「爆笑」

その一言と共に動画が送られてきた。送り主は萩原くん。
なんだなんだ？と思って見てみればエプロンをつけて、ニコニコと微笑む同期の姿。
ぶっちゃけめちゃくちゃ面白い。

「…なにこれ」

隣でヒロも笑っている。これは笑わないの無理だよね。

『なんか…カフェでバイトしてるらしいね…ヒロ、知ってた？』

「いや、知らない。いいのかなぁ、組織潜入中の公安警察が…」

『さぁ…？』

「行ってみる？ここ結構近いよ」

『レイには怒られそうだけど、好奇心に抗えない…』

休み合わせて行こうか、っていう言葉にうん、と頷いた。

٭•。❁。.*･ﾟ .ﾟ･*.❁。.*･٭•。

「そろそろ来ると思ってた」

ランチの時間を外して、学生の放課後の時間を外した中途半端な時間にヒロと変装してこっそりポアロという喫茶店に行けば、案の定レイが苦笑しながらそこにいた。

『一瞬そっくりさんかと思ったけど、本人だったのかぁ』

「なんでこんな所にいるんだよ？」

「…ちょっと調べたいことがあって。2人もそろそろ会う頃になるかなぁ、すごい賢い小学生がいるから気をつけて」

…すごい賢い小学生…？
矛盾がすごくない…？きょとんとしながらヒロと2人で首を傾げる。

「で、ご注文は？」

『その変な笑顔やめない？…じゃ、安室さんのオススメで』
「俺も」

その時、カランと音をしてドアが開いて、一瞬3人で思いっきり警戒心をむき出しにしてしまったけど…

「安室さーん、お届け物でーす」

そこにいたのは天パにサングラスのよく知った彼で、小脇にランドセルを背負った小学生を抱えていた。

「コナンくん！いや…なんでポアロに？」

「こいつ、自分ちの鍵忘れて家入れねぇんだと。そんでいつもの日常よろしくその辺ほっつき歩いてるから回収した」

「ひっどいんだよ、松田刑事！僕が歩いてると事件が起きるからって！」

「あながち間違ってないような…」

なんとなくだけど、レイが言っていたすごい賢い小学生ってこの子だろうなぁと思う。言葉の端々が既に賢そうだし、一課の刑事の松田くんと対等に話せる時点でなんかもう色々すごい。
コナンくん、と呼ばれた彼はカウンターに座っている私たちに目をとめると、「どうして誰もいないのにカウンターに座ってるの？」と聞いてきた。
…恐ろしいな。

『…誰もいないからカウンターに座ってるんだよ、そうしたら安室さんとお話できるでしょう？』