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…私、1日に2つも爆弾見たくないんだけど。


これ、さっき病院で回収したやつによく似ている。
こっちもタイマーには余裕があるが、さっきの件と違うのは動かせそうにないことだった。
…警察に連絡するっていったって、身分を明らかにしないといけない。
同じ身分とはいえ、こっちは潜入中の身だ、それは避けたい。
…もうこんな引ったくり捕まえた直後で今更な気もするけど。
どうする、どうしたらいい?


『…あっ』


知っている。もうずいぶん長く連絡してないが、爆弾に詳しくて、かつ私のことも黙っていてくれそうな、機械に詳しい人たちを。
このゴンドラごと盗聴されているとめんどくさいので、降りてからレイに電話をかけた。


…全然出ない、どこでなにをしているんだ。
ヒロにかけるか。本当は上司の指示を聞かないといけない気もするけど、萩原くんか、松田くんの連絡先を教えてもらえればそれでいい。



『…あ、よかった、出てくれて』


「もしもし、どうかした?あ、やば、零落ちる…」


『???』


班長、零のことちょっとお願い、なんてやり取りが聞こえる。
班長と一緒なの?待って、もしかしたら…


『ねぇ!そこに爆処の2人いる?どっちかでもいいの、いるなら…』


ここに来て。
できる限り、目立たない感じで。
最低限の荷物…あぁ工具くらい持ってきてくれると助かるんだけど、と言うと、ヒロは伝える、と言いながら話を通してくれた。


ちょっと電話代わるね、とヒロが言ってすぐに、何があった、と松田くんの声がする。
…そんな場合じゃないんだけど、単純に懐かしくなった。
4年ぶりくらいだ。


『2人とも、昼間に爆弾届いたの知らない?それと似たようなやつを今見つけて』


「悪い、話さっぱりわからんからそっち行く。20分もあれば着く」



お前は危なくはないんだな?と聞かれて、それは大丈夫、とだけ答えるとぶちっ、と電話が切れた。

爆弾大好き、はちょっと語弊があるけど、そんな2人が昼間届いた爆弾の話を知らないってことがあるんだろうか?爆処の所属じゃなくなったのか?
まったく、同期5人が集まってどんな危ないことをしてたんだ、仮にも2人は潜っているくせに。
………人のこと言えないなぁ。


✄-------------------‐✄
爆処のターン…(歓喜)
ハロ嫁の伏線だけを貼っておく…(回収できるかは不明 )
展開は決まっているので完結させてしまおう!なモードなんですが、量が多いので空いた時間に楽しんでいただければ幸いです。
雨宮

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作者名:雨宮 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/aroute1351/  
作成日時:2022年5月29日 7時

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