転生したら黒の組織から警察官になりました【警察学校組】 (ページ35)

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日本にいると、四季がはっきりしてるから月日の流れが分かりやすい。
そう言ったら、なんでかレイがドヤ顔だった。

まぁなんだかんだ日本のことは好きだけど。
夏は…ちょっとどうにかしてほしいな。
暑いし暑いし暑いし。ちなみに今は

『…うるさくて寝れない』

なにがうるさいかと言うと、夜の8時くらいから降り出した雨だ。日付が変わっても止むことなく、むしろどんどん激しくなっていく。
おかげで私はベットに潜っても眠れず、諦めてイヤフォンを耳にいれた。

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次の日の朝。1晩中激しかったらしい雨は止んでいたが、あちこち影響があり、朝からニュースはそのことばかり。
まぁ、私はたまたま休みだったので、半ば他人事のようにそれを眺めていたが。

最近買った人間をダメにするクッションと友達になっていると、スマホが鳴った。
公衆電話だ。
こういう時、だいたい相手は1人と決まっている。

『もしもし、レイ？』

「…出るのが早いな。今どこなんだ」

『家だよ。休みなので』

「なら都合がいいな。…ヒロのとこに行ってくれないか？」

『それは構わないけど、なんで？』

「昨日の夜の雨があっただろ？あれに当たって風邪引いたって」

あー…なるほど。
いいよ、と返してどこに行けばいいの？とも聞く。
家、知らないんだよな。あ、公安の管理する建物ってことも有り得るのか。

「いや、組織の人間として暮らしてるセーフティーハウスにいるっていうから、ますますAにしか頼めないんだ。僕と、あいつと、あと1人の3人で使ってるところだけど、あと1人はしばらく帰ってくる予定じゃない」

だから鉢合わせしないはずだよ、と言った。
なるほどなるほど。
でも別に、会っても問題なくない？私だって一応組織の人間なんだ。
そうやって聞いてみると、レイの声があからさまに不機嫌なものになった。

「…あんなやつとあんまり会わせたくない。とにかく頼んだよ。あ、盗聴器とかはないと思うけど、お互い名前で呼んだりしないように」

こっちの返事を聞く間もなく、電話が切られた。
なんか、珍しく私情っぽい理由だったことに笑ってしまう。
まぁ、それはいいや。買い物してから行くかぁ。