ピカチュウおばさん ページ10
「ルガルガン……岩タイプ……
ダイノーズ……岩・鋼タイプ……」
ロトムの表示した情報を呟き、オルガは膝に乗せたステラの頭を上の空で撫でる。
ポケモンセンターのロビーでソファーに腰掛け、普段は中々使わない脳みそをフル回転させる彼女。
その悩みの種は明日の大試練だ。
運良く人の少ない時間にパートナーの回復を済ませ、既に部屋もとってあるのだが……
「……まだ部屋に入りたくない」
という訳で、延々とロビーに居座っているのだ。
『相手が岩タイプなら、水タイプのソフィアと草タイプのミヤビが適策だロ。ラルゴも水タイプだけロ、虫タイプも含んでるから今回の大試練には向かないロトよ？』
何度目かになる同じ提案を聞くもオルガは小さく唸るだけ。
……
「頭を使ったバトルなんて私らしくないか！」
おもむろにな発言に驚いたステラが膝から降り、オルガはソファーから立ち上がる。
「その時にならないと分からないことだらけだしさ、考えるのはヤメにした！ご飯食べに行こ！」
『……やっぱり理解不能だロト』
割り切った事に呆れたのかそう繰り返すロトムへ苦笑し、ステラを肩に乗せた彼女は自動ドアへ近付く。
と、
ウィイン……
一足先に自動ドアが開き、坊主頭の幼い男の子がポケモンセンターへ駆け込んできた。
「おわっ！？」
ものの見事に衝突し、二人は尻餅をつく。
「ごめんなさい！あ、お姉さんもピカチュウ連れてるんだ！」
無邪気に声をあげた男の子は、オルガへ近付いてくる。
男の子に視線を合わせた彼女は、彼の服のピカチュウの形のバッジに気が付いた。
「良いだろこれ！ピカチュウおばさんに僕のピカチュウ見せたらくれたんだ！」
首をかしげるオルガに男の子は続ける。
「ピカチュウの絵がいっぱいのトラックでアローラを旅してるおばさんだよ。沢山ピカチュウを連れてるんだ！
おばさんにピカチュウを見せたら、何か物をくれるんだ！明日までこの町にいるって言ってたよ」
そう言った男の子は自慢げに例のバッジを見せたと思えば、ジッとオルガの顔を見つめた。
「あ、え！？な、な、なんでこんな所にパフォーマーのオルガがいるんだ！？」
「面白い情報をありがとう！」
驚きを隠さない男の子の頭を軽く撫で、微笑むと彼女は今度こそポケモンセンターを後にした。
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CrazyBook(プロフ) - IzuMeさん» 拙い小説書きですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつでも更新していくので宜しくお願いします！ (2018年11月12日 18時) (
レス) id: 8f3bd404cb (このIDを非表示/違反報告)
IzuMe - 初めまして！これからの展開がとても楽しみです！ゆっくり自分のペースで頑張ってくださいね！小説書きの方が読みやすいですね (2018年11月11日 23時) (レス) id: f829c8a31c (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - NIGHTMARE DOLLさん» コメント、ありがとうございます！カロスの方も読んでくださったんですか！？こちらこそ有難いです！亀更新ですが、気長に読んでください！頑張ってアランを登場させます！ (2018年7月18日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
NIGHTMARE DOLL(プロフ) - 初コメです。XY&Zは個人的に思い入れのあるアニメだったので、こんな素晴らしい作品を読ませてもらって有難いです。アランの登場が待ち遠しい中、ウルトラビーストとの死闘にカロスでのいつメンが出て来てほしいです。長々と書いてしまい、すみません。応援してます！ (2018年7月18日 2時) (レス) id: ddee853101 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» いえいえ、とてもありがたかったです！またミスや矛盾点がありましたらご指摘をお願いしますね。 (2018年2月19日 22時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年11月13日 21時
