マリエシティ ページ49
オルガside
マリエ庭園でククイ博士と合流したのは良いんだけど、
ー次の試練はホクラニ岳の天文台であるんだ！
明日の朝10時に麓のバス停へ来てくれ！
ものの見事に口約束を取り付けただけ。
それなら直接バス停に行ったのに……
ククイ博士もハウもそのままどこかへ行っちゃうし、偶然出会ったリーリエにも図書館へ行くと言われて絶賛一人。
ステラを抱き抱え、傍らにアイラを出してマリエシティを歩き回っている。
と、
ーグゥ〜……
お腹が見事に間抜けな音を立てた。
確かに今日、朝食の後にマトモに食べた物と言えばマラサダだけ。
本当はエーテルパラダイスでご馳走になるはずだったんだけど、あの状況ではそれ所ではない。
「どーしよっかな〜……」
適当に辺りを見渡すも、パッと気になるお店もない。
「ね、マリエシティでオススメのお店って何？」
『それは勿論！ローリングドリーマーだロト！』
胸を張るロトムが出したのはお店の外装の写真と地図。
どうやら隣の通りにあるようだ。
ちょっと値段が高い事には目を瞑ろう。
とにかくお腹が空いている。
足早に通りを歩き、目的の店へ足を運ぶ。
和風のお屋敷のような外装と同じく、中も質素で落ち着いた雰囲気が漂っていた。
「……ヨクゾマイラレタ……シテ、ヨウケンハ？」
「え……あ、ご飯を食べに来ました」
片言で口数の少ない空手家の男性に問われたことに戸惑いつつもそう返せば、男性は店の一人席へと案内してくれる。
席へ着き、メニューを見ながらふと思った。
ー私の他にも一人で来てる人がいたりするのかな？
大抵こういう店は友達同士とかデートとか、最低でも二人で入るイメージがあった。
きちんと席があるから一人でくる人にも需要はあるのだろうけど。
紅白の和紙で作られた気持ちばかりの仕切りから背伸びをして顔を出す。
と、
時間が止まったような気がした。
二つほどテーブルを挟んだ先、
そこにいたのは見慣れた人。
名前を呼びたいのを必死で堪える。
叫びたくなるのを必死で押さえる。
周りの目などきにする余地もなく、メニューで顔を隠すようにして思わずテーブルに顔を伏せた。
アランだ。
あの姿は間違い無い。
ずっと会えなかったアランがすぐそこにいるのだ。
では何故声を掛けないのか、
彼の正面に見知らぬ女性が腰掛けているのだ。
見知らぬとはいいつつも、そのラベンダー色の髪の毛をどこかで見たことがあるのは気のせいだろうか。
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CrazyBook(プロフ) - IzuMeさん» 拙い小説書きですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつでも更新していくので宜しくお願いします！ (2018年11月12日 18時) (
レス) id: 8f3bd404cb (このIDを非表示/違反報告)
IzuMe - 初めまして！これからの展開がとても楽しみです！ゆっくり自分のペースで頑張ってくださいね！小説書きの方が読みやすいですね (2018年11月11日 23時) (レス) id: f829c8a31c (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - NIGHTMARE DOLLさん» コメント、ありがとうございます！カロスの方も読んでくださったんですか！？こちらこそ有難いです！亀更新ですが、気長に読んでください！頑張ってアランを登場させます！ (2018年7月18日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
NIGHTMARE DOLL(プロフ) - 初コメです。XY&Zは個人的に思い入れのあるアニメだったので、こんな素晴らしい作品を読ませてもらって有難いです。アランの登場が待ち遠しい中、ウルトラビーストとの死闘にカロスでのいつメンが出て来てほしいです。長々と書いてしまい、すみません。応援してます！ (2018年7月18日 2時) (レス) id: ddee853101 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» いえいえ、とてもありがたかったです！またミスや矛盾点がありましたらご指摘をお願いしますね。 (2018年2月19日 22時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年11月13日 21時
