ノイズ ページ46
辺りを包む砂埃と爆風に、思わずオルガは腕で顔を庇う。
恐る恐る開いた彼女の瞳には、漂い方のおぼつかない例のポケモンの姿が。
「効いてる！効いてるよ皆！」
周りを、そして自分を勇気づけるかの如く歓声のような声をあげるオルガに、パートナー達は俄然やる気を出し始めたようだ。
『ええで！ワイらが押さえるさかい、もっかい攻撃喰らわせたれ！』
ルメクが吠えれば一同が再び地を蹴る。
ルメク、ミヤビ、ステラが取り押さえに放った攻撃は、
ポケモンにかわされた。
否、すり抜けた。
『な、何だロトか！？』
突如画質の悪いテレビのように、ポケモンの体にノイズが走り始めたのだ。
それを筆頭に、ポケモンの周辺の空間にも歪みが生じ始めた。
「じぇるる……」
逃がさない、と言いたげにオルガを見据えると、ポケモンを中心に空間が大きく捻れる。
空間に飲み込まれるようにして、ポケモンの姿はどこにも見えなくなってしまった。
「消え、た……？」
漸く出てきた声は酷く渇れていて、今更ながら自身の口の渇きに気が付いたオルガ。
時間差で緊張が襲ってきたのか、彼女は気が抜けたように後ろの柵へと持たれかかった。
「……大丈夫？」
小首をかしげ、心配そうに見上げるラルゴへオルガは小さく頷いて見せる。
「大丈夫。流石にちょっと緊張しただけだよ」
ありがとうね、と呟いて彼女はステラを除いたパートナーをボールに戻す。
と、
「オルガさん、今のポケモンは……？」
駆け寄ってきたビッケが食い付くようにそう尋ねてきた。
彼女の後ろにはハウとルザミーネの姿もある。
「正直、私にもさっぱりで……ロトムやパートナー達は見たことがあるそうなんですけど……」
申し訳なさそうにそう返すオルガに視線を送られ、ロトムがビッケの前へ漂って来た。
『以前はデンジュモク、と呼ばれた別のポケモンと共に姿を現したんだロト。デンジュモクもこのポケモンも、この世のポケモンとは思えない程の高すぎる能力を持ち合わせていたロ』
いつからかビッケの横に立ち、ロトムの表示する画像を眺めるルザミーネにもロトムが説明を入れる。
「……ロトム君、そのデータをいただけないかしら？」
何を思ったのか、唐突にそう尋ねるルザミーネ。
『ボクは構わないけロ……良いロトか、オルガ？』
「え、全然大丈夫でしょ！ルザミーネさん達は専門家だし、もしかしたらこのデータから私やロトム以上に分かることがあるかもしれないし……！」
オルガがそう返せばロトムは画面へ赤丸を表示した。
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CrazyBook(プロフ) - IzuMeさん» 拙い小説書きですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつでも更新していくので宜しくお願いします！ (2018年11月12日 18時) (
レス) id: 8f3bd404cb (このIDを非表示/違反報告)
IzuMe - 初めまして！これからの展開がとても楽しみです！ゆっくり自分のペースで頑張ってくださいね！小説書きの方が読みやすいですね (2018年11月11日 23時) (レス) id: f829c8a31c (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - NIGHTMARE DOLLさん» コメント、ありがとうございます！カロスの方も読んでくださったんですか！？こちらこそ有難いです！亀更新ですが、気長に読んでください！頑張ってアランを登場させます！ (2018年7月18日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
NIGHTMARE DOLL(プロフ) - 初コメです。XY&Zは個人的に思い入れのあるアニメだったので、こんな素晴らしい作品を読ませてもらって有難いです。アランの登場が待ち遠しい中、ウルトラビーストとの死闘にカロスでのいつメンが出て来てほしいです。長々と書いてしまい、すみません。応援してます！ (2018年7月18日 2時) (レス) id: ddee853101 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» いえいえ、とてもありがたかったです！またミスや矛盾点がありましたらご指摘をお願いしますね。 (2018年2月19日 22時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年11月13日 21時
