状態異常合戦 ページ21
「“鬼火”と“熱湯”！」
ジリジリ近寄ってくるアリアドスへ、２つの火傷が襲いかかる。
それを吐き出した糸で横に避けたアリアドス。
その背後にいたベトベターは“守る”により無傷だ。
「“毒針”！」
声が届くと同時に、アリアドスが空へと一本の巨大な針を打ち上げる。
それは無数の凶器の雨として降り注ぎ始めた。
「“シャドーボール”と“虫のさざめき”！」
攻撃を攻撃で弾き、それぞれの身を守り終えた二匹。
ラルゴに“影分身”で取り囲まれたアリアドスに、アイラが“サイケ光線”を放つ。
避けきれずに攻撃を喰らうと、ベトベターの元へと着地を決めた。
「面倒ッスね！“ダストシュート”！！」
ベトベターの体が揺らいだと思えば、両手の間に黒い塊が出現する。
それは銃弾のように真正面からラルゴへ突っ込んできた。
「ひょあっ！？」
持ち前の素早さとビビりで攻撃をかわし続ける彼は、反射的に“熱湯”を放つ。
“ダストシュート”を撃ち破った水圧は、勢いをそのままにベトベターへ直撃。
火傷を負ったベトベターは、粘液の様な体が普段以上に歪んで見えた。
「更に“シャドーボール”！」
先程から大きな動きを見せないアリアドスに、アイラが攻撃を仕掛ける。
と、
「“ネバネバネット”だ！！」
背を向けたアリアドスから、蜘蛛の巣が飛び出てきた。
それは攻撃に負けることなくアイラを絡めとる。
「うわ、わぁ！？」
見事に地面にミノムシのように転がるハメになった。
追い討ちのように、相手二匹による“ヘドロ爆弾”が放たれた。
「ラルゴッ！」
“熱湯”！と言い終わる間も無く、ラルゴは体全体で相手の攻撃を受け止める。
アイラもオルガも戸惑いを見せるなか、彼はアイラの横隣へ叩き付けられた。
「大丈夫！？」
彼女は地面にへばりつくようにラルゴを見つめる。
その目は不安と焦りに揺らいでいた。
「だ、大丈夫……」
ぐったりとした様子のラルゴは、案の定毒を喰らっていた。
「わ、私が戦わなきゃ！」
もがくアイラは、“鬼火”の連発で糸を溶かす。
そのまま相手へ“シャドーボール”の雨を降らせた。
相手がダメージを受ける隙に、オルガはラルゴへ毒消しを使う。
「あとはアイラで大丈夫。無茶でも……守ってくれてありがとう」
頭を撫でられたラルゴは嬉しげに体を揺するのだった。
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CrazyBook(プロフ) - IzuMeさん» 拙い小説書きですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつでも更新していくので宜しくお願いします！ (2018年11月12日 18時) (
レス) id: 8f3bd404cb (このIDを非表示/違反報告)
IzuMe - 初めまして！これからの展開がとても楽しみです！ゆっくり自分のペースで頑張ってくださいね！小説書きの方が読みやすいですね (2018年11月11日 23時) (レス) id: f829c8a31c (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - NIGHTMARE DOLLさん» コメント、ありがとうございます！カロスの方も読んでくださったんですか！？こちらこそ有難いです！亀更新ですが、気長に読んでください！頑張ってアランを登場させます！ (2018年7月18日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
NIGHTMARE DOLL(プロフ) - 初コメです。XY&Zは個人的に思い入れのあるアニメだったので、こんな素晴らしい作品を読ませてもらって有難いです。アランの登場が待ち遠しい中、ウルトラビーストとの死闘にカロスでのいつメンが出て来てほしいです。長々と書いてしまい、すみません。応援してます！ (2018年7月18日 2時) (レス) id: ddee853101 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» いえいえ、とてもありがたかったです！またミスや矛盾点がありましたらご指摘をお願いしますね。 (2018年2月19日 22時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年11月13日 21時
