顔色 ページ19
ルメクを戻し、ステラを肩に乗せたオルガは墓と墓の間をすり抜けていく。
「……やっぱり無理」
すっかり青ざめた顔でそう呟くと、彼女はボールを放った。
ポン！
「……バトル？」
出てきて早々相手を探すのはソフィアだ。
そんな彼女の前へオルガはしゃがむと、両手を広げた。
「……何よ？」
「……」
ロトム通訳のソフィアにも、彼女は尚も無言で両手を広げ続ける。
『オルガの顔色がいつもより43%悪いロ。オルガは多分ここを進むのが怖……』
「言うなああっ！！」
先程までの顔色は何処へやら。
頬を赤く染めたオルガはロトムの言葉を遮ると、ソフィアをステラ諸とも抱き上げた。
「へぇ、随分怖がりなマスターだこと……ってか狭い」
嘲笑気味なソフィアの頭をわしゃわしゃと撫で、オルガは少し早足になる。
そんな中、ステラが再びオルガの肩へ移動した。
……
「本当にあってる〜……？」
オルガは不安そうにロトムの出す地図を確認する。
彼女の周りにはすっかり霧が立ち込めていた。
「ほーんと、アンタはアイツがいないと一気に頼りなくなるね」
ステラにも同意を求めるようにソフィアが視線を動かす。
「アイツって……あ、アランがいなくても私は島巡り出来るから！」
大人だし！と付け加えたオルガは再び地図に向き直る。
その時、
「止めなさいッ！」
悲鳴にも近い女性の声が響きわたった。
ハッと地図から顔を上げたオルガは、突如走り出した。
「どこ行くのぉッ！？」
戸惑いを隠せないステラに、
『でも道はあってるロトよ！』
驚きが隠せないロトム、
「野性の勘でコイツは生きてんだよ」
呆れの隠せないソフィアが喚く中、一同の目の前に4つの人影が現れる。
１つはエーテル財団の制服を纏った女性、
１つは白衣のような白いスーツを身に付け、ゴーグルのような黄色い眼鏡をかけた男性、
残る２つは……
「エーテルは邪魔だヨー！」
「そこを退くッス！ソイツを寄越せッス！」
スカル団の男二人だった。
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CrazyBook(プロフ) - IzuMeさん» 拙い小説書きですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつでも更新していくので宜しくお願いします！ (2018年11月12日 18時) (
レス) id: 8f3bd404cb (このIDを非表示/違反報告)
IzuMe - 初めまして！これからの展開がとても楽しみです！ゆっくり自分のペースで頑張ってくださいね！小説書きの方が読みやすいですね (2018年11月11日 23時) (レス) id: f829c8a31c (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - NIGHTMARE DOLLさん» コメント、ありがとうございます！カロスの方も読んでくださったんですか！？こちらこそ有難いです！亀更新ですが、気長に読んでください！頑張ってアランを登場させます！ (2018年7月18日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
NIGHTMARE DOLL(プロフ) - 初コメです。XY&Zは個人的に思い入れのあるアニメだったので、こんな素晴らしい作品を読ませてもらって有難いです。アランの登場が待ち遠しい中、ウルトラビーストとの死闘にカロスでのいつメンが出て来てほしいです。長々と書いてしまい、すみません。応援してます！ (2018年7月18日 2時) (レス) id: ddee853101 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» いえいえ、とてもありがたかったです！またミスや矛盾点がありましたらご指摘をお願いしますね。 (2018年2月19日 22時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年11月13日 21時
