要望 ページ14
「お願いしますね」
『了解ロト！』
頭を下げるエイクに、ロトムは自身を録画モードに切り替える。
「成功するまでバトルしますよ……！？」
彼とバトルフィールドを挟んで向き合ったオルガが声を張り上げた。
彼女の足元ではステラが伸びをしている。
「こちらこそよろしくお願いしますね。では……！」
エイクがクイックボールを宙へ放る。
ポン！
「ぐるるるぅっ！」
喉を鳴らすような鳴き声と共に、マッスグマが飛び出した。
「じゃあ……ステラ！“電光石火”！」
オルガの声が響いた瞬間、ステラの姿が揺らぐ。
次に彼女らが捉えたのは、マッスグマへ容赦ない攻撃を叩き込むステラの姿だった。
「“瓦割り”！」
体勢を崩すことなく、ステラは尾を降り下ろす。
が、
「“守る”、ですね」
すかさず防御へ回ったマッスグマへ攻撃は届かない。
それに加えて“波乗り”による水圧で押し流される始末だ。
「“10万ボルト”！！」
荒波の中、ステラが体中から電気を放つ。
水を伝って流れた攻撃は、マッスグマの体へ痺れを走らせた。
「流石に一筋縄ではいかないですね」
丁寧な言葉遣いとは裏腹に、彼の目は明らかにオルガを挑発している。
君達の本気を、と。
「要望にお応えしますか……！ステラッ！」
叫んだ彼女が両手を前へ伸ばす。
ステラもすかさず彼女の真似を始めた。
体の前で稲妻を描くように動かした手を、頭の上で耳のように広げる。
更に指で丸を作り、両の頬へ2回当てると再び頭の上で耳のように手を広げた。
パタパタと手を動かしていくその時、
しゅうんっ！
ステラが薄黄色のオーラを纏った。
「出来た！？」
戸惑いを隠しきれないものの、彼女は飛び付いてきたステラを抱き締める。
目を合わせて頷くと、オルガは勢いよくパートナーを宙へ放り投げた。
回転を付けるステラに、エイクも目を見開く。
そして……
「“必殺のピカチュート”ッ！！」
オルガの声に弾かれるように、ステラはマッスグマめがけて急降下した。
ズカァンッ！！
フィールドにヒビが入り、
バリバリバリィ！！
そこを電流が駆け巡る。
思わず二人が身を一歩引いて数十秒後、
“守る”を無効かされ、横たわったマッスグマと、
ペタンとその場に座り込んだステラが砂埃の晴れ間から現れた。
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CrazyBook(プロフ) - IzuMeさん» 拙い小説書きですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつでも更新していくので宜しくお願いします！ (2018年11月12日 18時) (
レス) id: 8f3bd404cb (このIDを非表示/違反報告)
IzuMe - 初めまして！これからの展開がとても楽しみです！ゆっくり自分のペースで頑張ってくださいね！小説書きの方が読みやすいですね (2018年11月11日 23時) (レス) id: f829c8a31c (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - NIGHTMARE DOLLさん» コメント、ありがとうございます！カロスの方も読んでくださったんですか！？こちらこそ有難いです！亀更新ですが、気長に読んでください！頑張ってアランを登場させます！ (2018年7月18日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
NIGHTMARE DOLL(プロフ) - 初コメです。XY&Zは個人的に思い入れのあるアニメだったので、こんな素晴らしい作品を読ませてもらって有難いです。アランの登場が待ち遠しい中、ウルトラビーストとの死闘にカロスでのいつメンが出て来てほしいです。長々と書いてしまい、すみません。応援してます！ (2018年7月18日 2時) (レス) id: ddee853101 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» いえいえ、とてもありがたかったです！またミスや矛盾点がありましたらご指摘をお願いしますね。 (2018年2月19日 22時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年11月13日 21時
