内緒 ページ1
No side
「ふぃ〜…！」
バーネットに内緒で進めていた荷物整理が一段落し、大きく息を吐くオルガ。
「明日急に島巡り再開しても博士怒らないの〜？」
「あー、それ？」
不意に尋ねてきたアイラを振り向き、彼女は声をあげる。
「博士の研究してる……ウルトラホール？に関しては一通り手伝いが終わってるから大丈夫！」
『そこちゃうて！』
ピースサインまで向けてきたマスターへパートナーからの声が飛んだ。
『ワイらは姉御の体の事を心配してんのや』
……
「あー……」
一瞬の間が空き、再びオルガが頷く。
「最近少し怠かったのも原因が分かった感じがするし……あとジッとしてたら余計に島巡りが再開出来なくなると思ったからさ」
先程とはまた違うトーンの発言に一同は首をかしげる。
が、
「それに早くバトルしたいんだよねー！」
とZリングを装着したオルガを見たと同時に、気のせいだと感じたようだった。
「ねぇッ！今日も一緒に寝よ〜！」
一足先にベッドへ飛び込むステラ。
それに続くようにして他のパートナー達も続々とベッドを占領していく。
「これでこそ私の仲間達だよッ！うわぁっ！！」
何故かテンションの上がったオルガも、奇声をあげながらベッドへ潜り込んだ。
『明日は何時に起きるロト？』
「6時！」
照明のスイッチに手を掛けたロトムへ、そう返した彼女が頭から布団を被る。
それに合わせるようにしてロトムは照明を落としたのだった。
「昨日の話忘れたの！？」
早朝から激を飛ばされ、首を竦めるのはいつものポーチを持ったオルガ。
彼女に向かい合うバーネットの顔には、怒りではなく心配の色が浮かんでいた。
「無茶はしちゃダメって昨日言ったのに……」
「まだ島巡りの途中です。中途半端に終わらせられません！」
負けじと言い返す彼女の瞳は真っ直ぐとバーネットを捉えていた。
……
「負けたわ……！」
両手をあげたバーネットが諦め気味の笑みを浮かべる。
「ま、本当に無茶はしないこと……アランへサプライズを持って再会するんでしょう？」
それを聞いたオルガの顔が瞬時に朱に染まる。
そして、
「まだ決まった訳じゃないですからッ！？」
そんな台詞を残し、一目散に空間研究所を飛び出していく。
「また大勢で来なよ……！」
そう呟いたバーネットは窓から、遠ざかる人影へ手を振るのだった。
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CrazyBook(プロフ) - IzuMeさん» 拙い小説書きですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつでも更新していくので宜しくお願いします！ (2018年11月12日 18時) (
レス) id: 8f3bd404cb (このIDを非表示/違反報告)
IzuMe - 初めまして！これからの展開がとても楽しみです！ゆっくり自分のペースで頑張ってくださいね！小説書きの方が読みやすいですね (2018年11月11日 23時) (レス) id: f829c8a31c (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - NIGHTMARE DOLLさん» コメント、ありがとうございます！カロスの方も読んでくださったんですか！？こちらこそ有難いです！亀更新ですが、気長に読んでください！頑張ってアランを登場させます！ (2018年7月18日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
NIGHTMARE DOLL(プロフ) - 初コメです。XY&Zは個人的に思い入れのあるアニメだったので、こんな素晴らしい作品を読ませてもらって有難いです。アランの登場が待ち遠しい中、ウルトラビーストとの死闘にカロスでのいつメンが出て来てほしいです。長々と書いてしまい、すみません。応援してます！ (2018年7月18日 2時) (レス) id: ddee853101 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» いえいえ、とてもありがたかったです！またミスや矛盾点がありましたらご指摘をお願いしますね。 (2018年2月19日 22時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年11月13日 21時
