今は ページ50
ルメクside
あれから更に１週間が経った。
姉御もすっかり本調子に戻ってきよる。
最近ではバーネットはんの研究の手伝いとかもしよる。
ワイらは何をしよるかって？
強いて言うなら姉御を守るための特訓やな。
ソフィアはんが誰よりも力入れてはるで。
本人はそんなことない、てそっぽむいとるけどな。
さてと……
明日には島巡り再開したい、て姉御も言いよるしワイも特訓しよかな。
テーブルに広げた資料を見る二人をチラと振り返り、ワイは扉へ歩を進めた。
その時、
ーねぇ、オルガ……１つ言っても良いかしら……？
バーネットはんが姉御へ声をかけおった。
このトーンの声はこの１週間でたまに聞いた事がある。
顔が見れるときに見ると大抵バーネットはんが見たことない程に真面目な顔しとんのや。
いつもははぐらかして終わってまう話が続きそうやから、思わず物影に隠れて耳を傾けてもうた。
オルガ「…？良いですけど……」
パチパチと瞬きをした姉御と、案の定真面目そうなバーネットはんが顔を合わせる。
そんでバーネットはんがゆっくりと口を開いた。
ー貴女……もしかしたら…………
バダンッ！！
バーネットはんの言葉と同時に扉が派手に開けられた音が重なってもうた。
口は動きおったから何は言いよったんやろうけど……
ステラ「ねぇルメク〜！」
扉から入ってきたステラの口を塞いで、再び姉御らの方を覗いてみる。
と、
姉御がゆっくりとその場にしゃがみこんでもうた。
バーネットはんの声が聞き取れたんか、姉御はしきりに頷きおる。
よく見ると……
姉御の頬には涙が伝いおった。
けど悲しんでいると言うよりは…
嬉しそうに見えてもうた。
気のせいやろか……？
バーネットはんはそんな姉御に目線を合わせるようにしゃがみこんで話し掛け続けよる。
ルメク『……出るで』
ステラを促し、部屋を出る。
今更ながら……
あの場面をワイは見てもえかったんやろうか？
ま、詳しいことは姉御が話してくれるのを待つことにしよか……
チラとステラを見下ろせば、
ステラ「ほぇ？」
相変わらずのアホ面が向けられた。
ーコイツは気にせんのんやろなぁ…
なんとなく今はそんなステラが若干羨ましく感じてもうた。
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CrazyBook - ユリさん» コメントありがとうございます！更新ペースは落ちてしまいましたが、できる限り更新を続けていきます。気長に作品へお付き合いください！ (2017年10月28日 23時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2017年10月28日 18時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみません。誰なのか、謎はとけたので返信不要です。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみませんが、バーネットとは誰なのか教えてください。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» タイミングが中々掴めないで放置状態でしたが、本編が一段落した頃に書こうかと考えています。折角のリクエストを頂いていたにも関わらず本編を進めるので精一杯になっていました……こんな私ですが今でも一応リクエストは受け付けていますので！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年8月20日 6時
