相変わらず ページ46
ある日の空間研究所前…
スタッ
軽い音を立てて地面へ降り立った小さな影。
ーしばらく世話になったのぅ
ロトムと共に車から降りた影は車から顔を覗かせるククイへそう言った。
ククイ「礼を言うのはこっちさ！なんたって……
君の進化に立ち会うことが出来たんだからね」
それを聞いた影こと元アマカジは、頭から生えるツインテールのような葉を揺らす。
ーまぁ、わらわは進化せずとも強かったがな
相変わらずの強気な台詞にククイも豪快に笑う。
ククイ「これは更なる成長が楽しみだな！また研究所へ遊びに来てくれよ。今度はオルガも一緒にな」
チラリ、と眠るオルガがいる部屋の窓を見上げた彼にロトムが『もちロト！』と返事を返す。
ーじゃあな！
そう手を振ったククイはハンドルへ手を掛け、アーカラの港へと走り去ってしまった。
…
…
…
ロトム『バーネット博士に会いに行くロトよ！』
ロトムに促された元アマカジことアママイコはジロリと彼に目を向ける。
アママイコ「わらわに指図するでない。そなたに言われなくとも分かっておるわ」
ツン、とそっぽを向いた彼女は以前よりも優雅な足取りへ研究所の入り口へ向かう。
が、
ー届かぬ……
自身より背の高いドアノブとインターホンを見上げて小さく呟いた。
ロトム『ボクにお任せロト！』
そう声がしたと思えば、ロトムはすぐにインターホンを押す。
ピンポーン…！
定番の音が鳴り響き、少し経てば開いた扉から誰かが顔を覗かせた。
それは勿論バーネット。
バーネット「いらっしゃい！入って入って！」
気前良く招き入れ、彼女は研究所の中でも生活空間となっている部屋へ二匹を案内する。
と、
ーあら、久しぶりねロトム……と誰？
ステラと共にぼんやりとテレビを眺めていたソフィアの視線が彼らへ移動した。
アママイコ「お主の目は節穴のようじゃの。相変わらず笑わせてくれるわ」
その口調で気が付いたのか、あからさまに顔をしかめた彼女は再びテレビへ視線を戻す。
特に言い返すこともせず、アママイコはバーネットを振り返った。
ーオルガはどこなのじゃ？
「上の寝室よ」とバーネットが答えようとしたその時、
ガダァンッ！！
壊れそうな勢いで扉を開け、慌てたようなルメクとラルゴが部屋へ転がり込んできた。
ステラ「テレビ見てるのに〜！」
ステラのブーイングもお構いなしに二匹は声をあげる。
ー姉御が目を覚ましおったで！！
ーオルガが起きたッ！！
それを聞いた一同は、数秒の間も無くこの部屋から姿を消した。
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CrazyBook - ユリさん» コメントありがとうございます！更新ペースは落ちてしまいましたが、できる限り更新を続けていきます。気長に作品へお付き合いください！ (2017年10月28日 23時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2017年10月28日 18時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみません。誰なのか、謎はとけたので返信不要です。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみませんが、バーネットとは誰なのか教えてください。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» タイミングが中々掴めないで放置状態でしたが、本編が一段落した頃に書こうかと考えています。折角のリクエストを頂いていたにも関わらず本編を進めるので精一杯になっていました……こんな私ですが今でも一応リクエストは受け付けていますので！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年8月20日 6時
