デンジュモク ページ38
ガキンッ！
と鈍い音をたて、アランのリザードンが“ドラゴンクロー”でそれを受け止める。
しばらく力比べが続いていたものの、急に蔓はスルリと砂煙で濁るルカレの背後に消えてしまう。
と、
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……
物を引きずるような重々しい足音をたて、砂煙の奥から何かが一同に近付いてくる。
徐々にはっきりとしてきたその影は人間のモノではない。
ルカレ「私は言ったぞ……まだ負けてはいないとな……！」
ニヤリと笑うルカレのその声に反応したかのように、影は砂煙から飛び出すと一同の前に立ちはだかる。
ーギギギギググッ！！
壊れた機械のような鳴き声をあげるそれは一同が白い葉を繁らせた木だと思っていたもの。
ハウ「あれってー……オルガが捕まってた木だよねー？」
いつものお気楽さが身を潜めたハウの呟きに、アランの目が見開かれた。
威嚇のように蔓のような腕や足を振るうその生物の体には……
ぐったりと目を閉じたオルガが縛り付けられたままだった。
ティオ「おいおい……冗談じゃないぞ……！」
狼狽えたのを隠すようにティオは研究所から連れてきたオルガのパートナーを鞄から出す。
出てきて早々、事態を悟ったパートナー達はその生物に威嚇を始める。
ロトム『さっきの“放電”といい“パワーウィップ”といい……ソイツのパワーは異常だロト！！』
戦うのを止めたそうなロトムをも遮り、一同は身構える。
ハラ「我らもゼンリョクで行けばいいだけのことですな……」
ライチ「あたしらの大切なオルガに手を出したんだから……手を抜く理由はないね？」
ハラとライチに頷いた一同はモンスターボールを放った。
急に現れたポケモン達に怯む様子を見せない蔓を持つ生物。
ーさぁデンジュモク……
全て破壊しつくせ…！
淀んだ目を見開いたルカレがそう指示を出した瞬間、
デンジュモクと呼ばれたその生物は辺りに“エレキフィールド”を張り巡らせた。
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CrazyBook - ユリさん» コメントありがとうございます！更新ペースは落ちてしまいましたが、できる限り更新を続けていきます。気長に作品へお付き合いください！ (2017年10月28日 23時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2017年10月28日 18時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみません。誰なのか、謎はとけたので返信不要です。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみませんが、バーネットとは誰なのか教えてください。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» タイミングが中々掴めないで放置状態でしたが、本編が一段落した頃に書こうかと考えています。折角のリクエストを頂いていたにも関わらず本編を進めるので精一杯になっていました……こんな私ですが今でも一応リクエストは受け付けていますので！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年8月20日 6時
