余裕 ページ28
ルカレ「まぁ、今の外部からの干渉は無かったと言うことで宜しいでしょうね」
サラリと流したルカレはランターンをボールに戻し、ライチュウを促す。
滑るように宙を飛ぶライチュウはケラケラと笑って見せた。
アラン「…一度戻れ」
若干体のふらつくガオガエンへそう声を掛ければ、コクリと小さな頷きが返ってくる。
彼女をボールに戻したアランは小さくパートナーを一瞥して頷いた。
ーグオオオオォォッ！！
前に進み出て早々、雄叫びと同時に炎を吐きあげるリザードン。
最近バトル不足の彼は、バトルとなるなり瞳を鋭くさせた。
ルカレ「それが貴方の…最高戦力のようですね」
ルカレはリザードンの首に着いたメガストーンを指差し、呟く。
アラン「解釈は任せる……“ドラゴンクロー”！！」
アランの声と同時にリザードンは翼を動かし、ライチュウとの距離を詰めた。
荒々しく振り下ろされた爪は炸裂する寸前に止まる、
いや、止められた。
ルカレ「もう少し余裕を持ってくださいよ…ね？」
リザードンの巨体を“サイコキネシス”でいとも簡単に地面へ叩き付けたライチュウと共にルカレに冷たい笑みが浮かぶ。
アラン「ッ…“火炎放射”！」
体勢を立て直し、放たれた“火炎放射”は“エレキボール”の餌食になった。
ルカレ「攻撃が届いていないようですが……気のせいでしょうか？」
“マジカルシャイン”、と付け加えられた言葉と共に目映い光がリザードンへ襲いかかった。
ズザッ…！
吹き飛ばされたリザードンは檻に触れる前になんとか地面を蹴り、再び“ドラゴンクロー”を振り下ろす。
しかし今度はスルリと身をかわされ、“エレキボール”を叩き付けられた。
リザードン「グオオッ…！」
軽く吠え、相手から距離をとったリザードンがアランを振り向く。
アラン「……」
小さく首を振った彼に頷き、リザードンは“火炎放射”を放った。
ククイ「アランは……リザードンのメガシンカ、使えるよな」
不思議そうに呟いたククイへ頷いたのはティオだ。
ティオ「…何か策があるのか……」
そう思いながら見ていくも、リザードンが不利なことは一向に変わらない。
と、
ー貴様……何のつもりだ…！？
怒りを露にしたようなルカレの大声が一同の耳をも貫いた。
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CrazyBook - ユリさん» コメントありがとうございます！更新ペースは落ちてしまいましたが、できる限り更新を続けていきます。気長に作品へお付き合いください！ (2017年10月28日 23時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2017年10月28日 18時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみません。誰なのか、謎はとけたので返信不要です。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみませんが、バーネットとは誰なのか教えてください。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» タイミングが中々掴めないで放置状態でしたが、本編が一段落した頃に書こうかと考えています。折角のリクエストを頂いていたにも関わらず本編を進めるので精一杯になっていました……こんな私ですが今でも一応リクエストは受け付けていますので！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年8月20日 6時
