本質 ページ26
ルカレ「では貴方の思うバトルの本質を見せてくださいよ」
ルカレの言葉と同時にランターンは“シグナルビーム”を放つ。
それをひょいと身軽にかわしていくニャヒートの“引っ掻く”が叩き込まれる。
焦るランターンは更に攻撃を続けるもかわされる一方だ。
ニャヒートの攻撃は勢いを増していく……
と、
ー敗けを認めろと……誰が言った？
怒りを押し殺したような静かな声にランターンの体がビクリと震える。
一旦ニャヒートから距離をとり、恐る恐る振り返った彼の目は伏せていて見えない。
ー自分から敗けを認めるなら…分かっているよな
再び発されたその声に、戦っていない筈のライチュウにも冷や汗が伝った。
覚悟を決め、ニャヒートに向き直ったランターンの目付きが鋭くなる。
アラン「…来るぞ」
アランの声とほぼ同時、
ランターンは“ハイドロポンプ”を放った。
真正面に来ると思われたそれは上空へ放たれる。
雨のように降り注いだそれに怯んだニャヒートへ、今度は真正面からの“ハイドロポンプ”が撃ち込まれた。
ニャヒート「んにゃおんっ！？」
さすがの水圧に吹き飛ばされた彼女は、電流の檻に触れる寸前に地面へ爪を立てる。
すぐさま自身をボールに戻そうとするマスターを一瞥し、更に地面へ爪を食い込ませたニャヒートが高く吠えた。
と、
シュウンッ……！
先程のカラカラと同じく、彼女の体が青い光に包まれる。
ルカレ「どうせまたハッタリだ。攻撃を続けろ」
冷めたルカレの指示に合わせて増してくる攻撃にも臆することなく、ニャヒートの体がメキメキと変化を遂げていく。
四足歩行であった姿は二足歩行になり、その体も徐々に大きくなる。
手からは更に鋭い爪が生え、縄の太い尻尾を振るう彼女から光が晴れた。
ーぐがぁおっ！！
以前よりも逞しい雄叫びをあげた彼女は、迫り来る水を腕をクロスさせて凪ぎ払う。
その勢いに気押されランターンが怯む中、ルカレは愉しそうな笑みを浮かべた。
ルカレ「これですよ……私はこのギャンブルを待っていたんだ……！」
そんな彼を一瞥することもなく、元ニャヒートの彼女はチラとアランを振り向いた。
？「ぐがおっ……」
若干不安そうに揺れる彼女にアランは小さく頷く。
そんな彼らへロトムが声を張り上げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
CrazyBook - ユリさん» コメントありがとうございます！更新ペースは落ちてしまいましたが、できる限り更新を続けていきます。気長に作品へお付き合いください！ (2017年10月28日 23時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2017年10月28日 18時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみません。誰なのか、謎はとけたので返信不要です。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみませんが、バーネットとは誰なのか教えてください。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» タイミングが中々掴めないで放置状態でしたが、本編が一段落した頃に書こうかと考えています。折角のリクエストを頂いていたにも関わらず本編を進めるので精一杯になっていました……こんな私ですが今でも一応リクエストは受け付けていますので！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年8月20日 6時
